営業に転職して失敗!!そんな強固な精神力は持ち合わせていない

営業職についてしまったけれど、どうしても向かない人っているみたいです。

今回は営業職へ転職して失敗!という先輩達の意見を集めてみました。

失敗と思っても、そのままその仕事を長く続けられている方もいれば、辞めた方もいるようです。

慣れてしまえばコツがあるのかもしれません。それではどうぞ

登場人物

 営業から別の仕事へ転職をしようか悩み中 Rさん

 キャリアアドバイザーエス

営業へ転職して失敗と思ったこと!!

 Rさん、営業の仕事、辞めたいとのことですが?

 自分が営業に向かないな、と常々思っていまして。

 常々?そんなにしょっちゅう向かないと思うのはどんな時ですか?

 まあ、いろいろあるんですが、やっぱりノルマですかね。達成できないで怒られるともう胃がいたくてずっとひきずっちゃうんです。精神的につらいことばかりで。

 顔色も悪いですね・・。ちょうど今日は営業になってつらい思いをした人達の体験談が集まったところです。ちょっと一緒に見てみましょうか。

 はい、よろしくお願いします。

★営業会議で精神的に追い詰められます

“先輩データ(30代/男性)”
1.前職:アパレルショップ店員
2.転職先:ガス営業
転職して一番失敗だったと思うことは、精神的に追い詰められる苦痛さです。以前働いていたアパレルショップでは上司から売り上げや、特定推進商品の販売数などで言われることはありましたが、営業会議のようなものはありませんでした。今の職場では営業会議で売り上げや、新規顧客獲得数などの月目標に達していない社員は何故達成出来なかったのか、達成するためにどのような行動をしていたのか、など突っ込んで聞かれたりします。今までそのような環境になかった為、私自身突っ込まれる免疫がなかったのでしょう。正直向いてないのかなと思いつつ、現在入社10年を迎えております。

営業へ転職を考えている人へのアドバイス

営業職は相手のことを思う心を考えるとこからスタートしていけば良いと思います。相手が何を求めているのか、相手の立場に立って考えられるようになれば、自然と結果はついてくるはずです。その為に、帰りが遅くなることも多くあると思います。帰りが遅くなるのは自分のスキルを上げる為と考えて、マイナスに考えないことが大事です。マイナスに考えてしまうと、どの仕事もそうですが、長続きしません。目標を達成できれば報奨金を貰える企業も多いので頑張ってみてください。

★金融業界、サービス残業必須です

“先輩データ(40代/男性)”
1.前職:倉庫業
2.転職先:金融営業
入社した頃は良かった金融商品が、安倍自民と黒田日銀によるマイナス金利政策によってどんどん安定性を失い、運用利率も下がり、もはやお客に進めるのが忍びないほどの博打商品ばかりになっています。一部の腕利き営業はそれでも今までのような数字を上げていますが、大半の社員はノルマを果たせず苦しんでいます。サービス残業必須です。

営業へ転職を考えている人へのアドバイス

営業で扱う商品にもよるでしょうが、今金融はとんでもなく苦境に立たされています。時代や政権にあまり左右されない商品を扱う会社にすべきだったと後悔しています。転職組の話を聞くと、小さい食品会社や不動産もかなりブラックで、ノルマがある以上達成できなければサービス残業の毎日を覚悟した方が良いでしょう。長く勤めるには向き不向きがあります。

★わからないことだらけで放置され

“先輩データ(30代/女性)”
1.前職: 倉庫業の契約社員
2.転職先:生命保険営業員

営業の仕事は未経験で転職しました。入社後はしっかりした研修制度があり、研修後も所長たちがしっかりサポートをしていくとのことで入社を決めました。入社後の研修は言われた通りしっかりしていましたが「あくまでも研修は研修であり、他のことは現場で教えてもらうように」と言われ研修は終了。現場では「しっかり研修受けたのだから、一人で出来るよね。」と所長に言われ放置状態。後々分かりましたがこの所長(指導者)、部下を育てるという意識が全くない人だということが分かりました。

営業へ転職を考えている人へのアドバイス

入社前は会社側はこちらに都合がいいように言ってきます。入社後は「とにかく自分一人でなんとかしなくてはならない」という覚悟を持たないいけません。一生懸命に仕事に取り組んで、運が良ければ他の先輩方やお客様に助けてもらえることもあります。そして、どの営業でもだと思いますが(自分のだけではなく)多くの人脈が必要になります。

★当たり前ですがお客様がずっと優位です

“先輩データ(30代/男性)”
1.前職: 学習塾講師
2.転職先:イベント運営会社営業

イベントの運営会社で営業をやっていて失敗だったかなと感じることは2点あります。
1つは、お客様ベースで業務を進めていく都合から、出社がその日によってまちまちになってしまう点です。
若い頃なら多少の無理も効きますが、今では段々と無理が出来なくなってきています。
2つ目は、常に相手が優位な立場での交渉が続くという点です。
クライアントと営業の関係性では当たり前の事ですが、無理な要求が続く案件では胃が痛くなる日が続きます。

営業へ転職を考えている人へのアドバイス

私は自分が社交的な性格で営業職に向いているのではないかと思い、現在の職場に希望して再就職をしました。
ところが、現実は人と会話をするコミュニケーション能力よりも忍耐力の方をより求められるのが営業職だと痛感しています。
不規則になりやすく、クライアント様の前では常に不安を与えぬよう笑顔で対応しなければなりません。
年齢を重ねてからの転職よりも、体力や気力の充実している若いうちの転職をおすすめします。

★職人さん相手に新しい商品を売る辛さ

“先輩データ(20代/男性)”
1.前職: 金属素材営業
2.現在は貨物取扱業

会社周辺は鋳物が特産で、それらの職人さん方への営業になるのですが、職人さんたちはやはり新しいものをなかなか試したがらない上、現場環境は劣悪で、シャツや靴、スラックスなどはすぐに真っ黒になってしまう有様でした。
態度もあまり良いとは言えず、有無を言わさず怒鳴りつけてきたり、私も若かったため、高圧的に試すような態度を取られることが多く、耐えられずに辞めてしまいました。

営業へ転職を考えている人へのアドバイス

とにかくメンタルとフィジカルの両方が強くなければ務まらない仕事だと思いました。
転職にあたって、転職先がどのような会社であるかはもちろん調べることかと思いますが、その会社の営業先はどのようなところが該当するのか、といったところまで調べてみると、転職後、自分が働いてる姿が想像しやすくなるのではないでしょうか。

★達成すべき目標値が高く、毎日謝罪

“先輩データ(30代/男性)”
1.前職:    家電量販店店員
2.転職先:広告代理店営業

給料は以前働いていた場所の倍近くまで上がりました。人との接し方や会社員として必要なマナーやスキルなども学べます。ですが、何より目標に対する責任の重圧が大きくて精神的にかなり厳しいです。うちが特別というわけではないと思いますが、その会社によっても違う部分だとも思うので一概には言えませんが、デイリーとマンスリーの目標があり、達成できないほどの目標が言い渡されるためほぼ毎日謝罪している気がします。

営業へ転職を考えている人へのアドバイス

視野も広がるし人との接し方のコツなど経験としては非常に大きなものを学べる仕事だと思います。給料も高いのです。もし営業に興味があるのならできるだけ早いうちに転職して経験を積んだほうがいいと思います。というのも上記した辛さは役職が上がるほどかなり緩和されます。しかも給料も非常に上がりやすいのでやりがいもあります。

★前向きな気持ちをキープしないと無理

“先輩データ(20代/女性)”
1.前職: 飲食店スタッフ
2.転職先:情報通信技術のテレマ営業
飲食店に勤務する前は完全事務仕事だったので、電話での営業も似たようなものをイメージしていたのですが、とにかく毎月のノルマがきついです。1ヶ月ごとに勤務時間に対する獲得数の割合で時給が決まるのですが、件数が取れずに出勤時間を削られ、ある程度の割合に達しても時間数が少ないので給料はなかなか稼げません。自分の前向きな気持ちを常に保てないと続けられないです。

営業へ転職を考えている人へのアドバイス

毎日自分を鼓舞し、自分はやれる、と自己暗示をかけられるかが大事です。
嘘みたいなんですが、自分自身が取れないと思ってしまうと本当に立て続けにゼロが続きますし、少し気持ちが前向きなだけでポロッと獲得に繋がったりします。また、取れない時にどれだけ早く立て直すかが重要です。
先輩は「取れない時に悩むのは俺たち上司の仕事、取れた時になぜ取れたか考えろ」と言っていたくらいに、常に前を向かなければなりません。取れない時に勉強し直したりトークを見直したりするような真面目すぎる人には何故か向かないみたいです。

★ノルマはないが目標はありました・・

“先輩データ(50代/女性)”
1.前職: 健康食品販売店接客
2.転職先:化粧品販売店営業

研修を終えて、最初の数日はお客様に化粧品のご案内をするのが精一杯で、電話での営業で二日間続けて化粧品が一本も売れなかった時、最低一日一本売れないといけないと怒られました。
面接の際にノルマはあるのか尋ねたところ、
「ノルマはないが目標はある。」と言われ、私はノルマはないのだと安心していたのですが、かなり厳しい現実を知りました。

営業へ転職を考えている人へのアドバイス

「ノルマはない。」という言葉を素直に信じて営業の仕事を選ぶのはどうかと思います。
営業と言うのは実績を出さないといけないので、あなたが思っている以上にプレッシャーもかかり、かなりの重圧です。
接客や事務、様々な職種の仕事をした経験がありますが、一番営業の仕事が大変でした。
自分自身、何の職種が向いているのか、もう一度冷静になって考えてみて下さい。

★物怖じしない性格でないときつい

“先輩データ(30代/男性)”
1.前職: 運送会社事務
2.転職先:印刷会社営業

前に勤めていた会社の待遇に不満があり、家計のことも考えて給料のいい営業の仕事に変えました。しかし、いざやってみると、大変で、自分には向いていない仕事だと思い知らされました。もともと私は、内向的でおとなしい性格なのですが、新規のところに行くには、開拓精神とか攻めの気持ち、物おじしない気質が大事です。また、ライバルもたくさんいます。そんななか、私は努力しましたが、ライバルの中で埋没してしまい、成果が出せずに苦しむことになりました。

営業へ転職を考えている人へのアドバイス

営業の仕事をやるには、まず、強い心が必要です。そして、明るい性格です。これらは生来のものが大事になってくると思います。そういう性格でないのに営業の仕事をやるというのであれば、努力が必要になってきますが、強い心、前向きな心を持つということは当然のこととして、相手本位の姿勢をもつということが大事だと思います。「お客様は神様」と思い、相手の趣味を勉強して自分の趣味にするとか、相手や家族の誕生日を覚えておくなど、相手が「ここまでしてくれるのか」と思うぐらいに、相手の心に入っていく積極性が必要だと思います。

★条件は名ばかり、お客様都合で変わります。

“先輩データ(50代/女性)”
1.前職: 生保営業
2.転職先:自営業

服装も自由、勤務時間9時から5時、週休二日性、研修も充実、社保完備という事で入社しました。
社保完備と研修は確かに充実していましたが、研修が終わり各支部での営業がスタートした途端に、まず服装の事を言われました。
次に勤務時間もとても5時には終わらず、お客様の都合に合わせる事が必須でしたので、一旦帰宅して夕飯のしたくをしてからのお客様との待ち合わせに向かったりも通常的に行いました。
リーダーの方々は高給も多くいましたが、とてもそんな給料はもらえず、逆にノルマにがんじがらめになり、無理やり加入してもらったりしていました。最後には寝ていても保険提案をしている夢を見るようになってしまい、世間でいう一番辛いと思われている完全営業は私にとっては向いてないと思いました。

営業へ転職を考えている人へのアドバイス

人と接する事が好きな方、毎月のノルマに果敢に挑戦してクリアするという姿勢でいられる方には営業職は向いていると思います。
毎日色々と言われる事も多いのが営業の仕事ですが、その日の要件はなるべく翌日に持ち越さないでその日の内に対処できるように心がければ引きづらなくて済みます。
毎日をそうやってこなして行くと自然と目標を達成することも可能になります。
メンタルに関しても同じように引きづらないことが営業に関して大切な事だと思います。

 まとめ

 あ~ わかります、とてもわかります。

 どのような点がわかりますか?

 明るい性格でないとつらい、お客様第一で動く必要性、謝罪、ノルマ・・・

 あ、ほぼ全部ですね。少しは営業も楽しいこともあると思うのですが?

 仕事で楽しいことですか・・・うーん覚えていないです。

 重症ですねえ。じっくりお話しましょうか。

いかがでしたか?今回は事務職に転職して失敗だったという先輩方にお話を伺わせていただきました。 「つねに前向きな気持ちをキープする必要がある」 「労働条件はお客様次第」など、苦手な人には辛そうな話がばかりでした。転職前に確認すべきことをきちんと確認するよう参考にして、是非、自分のキャリアなどにもつなげてくださいね。