事務職って、きちんと計画だてて物事を整理して進ませるのが好きな私にはぴったり!そう思われている方もいらっしゃるでしょう。
転職前に少し注意しておきたい点として、今回は事務職へ転職したけど失敗してしまった!そんな先輩方の意見を聞いてみました。
登場人物
営業事務一筋 Fさん
キャリアアドバイザーエス
事務転職に失敗した!体験談
Fさんは営業事務でしたね。
そうです。ちょっと営業ではない仕事もやってみたくて転職しました。
営業経験があるから営業事務にしたんですか?
そうなんですけどね。いざこちら側になってみると、営業に振り回されて結構辛いものだと思い知らされました。。
いざこの立場になってみてわかったことがいろいろあったんですねえ。
そうなんです。営業も結構わがままが多くて、といってもお客さんの都合なんでしょうけど。その対応やらなにやらで。給料は落ちるし、けっこう辛いです。数字追うのは好きなんですけどね。営業の時より残業は減ったかな。
Fさんみたいに、いざ事務職になってみたら辛かった、というご意見は結構来ています。どんなことで辛いのか、ちょっと見てみましょう。
★意外と暇で逆につらい・・
県庁の臨時職員 からハウスメーカー事務へ転職(女性)
県庁や国の機関で事務の仕事を経験してから民間の支店事務に入ったということもあり、事務の仕事の幅広さを感じています。正直、支店事務の仕事は、仕事量が少なく、やりがいを感じられません。体制がしっかりしていて、総務経理を本社が一括しているということもあるかもしれませんが。今まで暇な仕事をしたことがなかったので、戸惑いを感じています。ただ、できる仕事はたくさんあるはずなので、積極的に仕事を見つけて自分の居場所を作らないといけないと感じているところです。
事務職へ転職を考えている人へのアドバイス
事務の仕事といっても本当に幅広いと思います。仕事の中身については正直入社してみないと分からないと思いますが、自分がどんな事務をしたいのかをしっかり考え、求人票と面接でしっかりとリサーチすることが大切だと思います。接客のある事務をしたいのか、パソコンに向かう事務をしたいのか、経理など専門的な事務がしたいのか…それによって受けるべき会社も見えてくると思います。自分の性格に合った事務の仕事を見極めて、長く働ける会社に出会えると素晴らしいですね。
ネット上にはこんな記述も!
どんな仕事でも、すべてが思うようにいくことはありません。むしろ、「こんなはずではなかった」と感じるケースのほうが多い中で、自らの志を信じて、やりがいや面白さを見つけ出していくものだと思います。
★とにかく会社がブラックでした。
以前事務職で現在パート勤務(女性)
その会社は、ブラック企業で、架空の社員の名前を使っていた。そこの会社には全くいないのに、助成金目的の会社でした。しかもその会社の会長は、毎日、同じクツ下と服装で一週間は着ていました。その足で机に足はあげるわ、セクハラは多いわ大変でした。小さな会社です。現在もあるようですが、自分の言うとおりにならないと、八つ当たりは当たり前。ハローワークの載せている内容とは全く違い、不正をしていました。
事務職へ転職を考えている人へのアドバイス
会社の情報は自分でよく調べ、ハローワークの情報だけでは、あてにならないと思った方が良いと思います。上場企業だとしても、ちゃんとした情報集をした方がよいと思います。パワハラが周りにばれないように行われたりも多いようです。いいと思った所でも、すぐきめず様子を見てから決めた方が良いと思います。
★パソコンではなく、ひたすら手作業、お茶くみ、接客
自動車設計からゴルフ場事務へ転職(女性)
結婚して前職を退職し、出産後に近所のゴルフ場の事務に就職しました。
前職で毎日パソコンを使っていたので、事務もできるだろうと思っていました。
しかし、事務として初めての仕事はお客様へ送るダイレクトメールの封筒の糊つけでした。
ひたすら、何千枚と封を閉じました。事務=パソコンだと思っていたのが間違いでした。
事務職へ転職を考えている人へのアドバイス
事務なので、パソコンを使うこともあるとは思います。しかし、ほとんどが手作業です。
お客様の案内や接客、上司へのお茶用意、掃除。ほとんどが、事務員の仕事です。
周りの方の扱いも「所詮事務員だからな」といった軽いものです。
それでもコツコツ何でもこなせる方なら、事務仕事に向いているかもしれません。
わたしは、世の中の役に立ちたいと思う方なので、小さい仕事をコツコツやることが苦痛です。
ネット上にはこんな記述も!
つまり、自分にとって「楽な仕事」とは現状の不満を解消できる仕事なのです。まずは、今の仕事で不満に思う部分や我慢できないことを思い出してみてください。併せて、仕事を続けていくうえで苦に思わないところや妥協できる事柄についても考えてみるとよいでしょう。解消したい不満に優先順位を付けることで転職先を選ぶ基準が明確になり、より自分に合った仕事を選ぶことができます。
引用:【楽そうな仕事TOP10】イメージと現実は? 楽な仕事に転職できる?
★給料が前職とここまで差がつくとは
生保営業から通信業の事務へ転職(女性)
生命保険の営業 事務の仕事に転職して失敗だったのは、成果給がないのでお給料が低いということです。前職は営業のノルマがきつくて退職したのですが、成果を上げればボーナスや昇給に反映されるため、待遇は今よりずっと良かったです。多少の収入減は覚悟していましたが、今の仕事は昇給もほとんどなく、まさかここまで差がつくとは…と後悔しています。
事務職へ転職を考えている人へのアドバイス
営業職から事務職に転職する場合、よほどの特殊技能がない限りは給与水準は下がると思います。それでもモチベーションを維持して頑張れるのか、転職するメリットが十分にあるのか、じっくり考えてから結論を出すようにしましょう。「自分は良くても配偶者や子供との暮らしのことを考えると…」と後悔することのないよう、家族とも話し合いが必要です。
ネット上にはこんな記述も!
やりがいの軸である「評価」「報酬」「将来」の何を重視するのか、どんなバランスで満たされるのが自分に合っているのかなど、やりがいの感じ方は本人によって違うと思います。だからまず、自分が仕事に対して「何を求めるのか」「何をやりたいのか」を考えることが大切ですね。「やりがいがない」と感じ始めた時は、自分を見つめ直し、点検してみるいい機会なんです。
引用:仕事のやりがいは無理に見つける必要はない。でも心掛け一つできっとたどりつける。
★アットホームと思ったら半端ない仕事量。
以前に建築資材輸入販売事務 現在はパート販売(女性)
まず、一番失敗だったと思ったのは社員4人(私を含め)の小さな会社に入ったこと。社長と営業の男性社員2人、経理の女性社員1人と営業事務の私だけで、入る前はアットホームな感じで良いかもしれないと思ったところ、大間違いでした。人数が少ない分、何もかも1人でやらなければならず、また営業事務=便利屋のようなもので、仕事は増えていく一方でした。経理の女性社員は「それは経理の仕事ではないから」という感じで、電話がなっても出ないのは当たり前でした。月曜日の朝(土日は休み)、パソコンを立ち上げると受信トレイにメールが4、50通たまっているのを見て吐きそうになった頃、会社を辞めようと思いました。
事務職へ転職を考えている人へのアドバイス
事務の仕事は、自分のノルマがきっちりとあり、それを自分でやり遂げないことには終わりません。
また、些細なミスが多方面に多大な迷惑をかけることにもなりかねず、責任も重大です。
当然のことながら、休めば仕事はたまって待っています。
ただ、きっちりやり遂げれば達成感とそれに見合う評価も得られるやりがいのある仕事でもあります。
★専門用語も含む膨大なデータ入力と眼精疲労
以前歯科技工所の事務 現在は生花店勤務(女性)
これまで事務経験は全く無かったのですが、安定して、長く勤められてネイルができる仕事を探して歯科技工所の事務に就きました。募集要項には、簡単な入力・宅急便の梱包と書かれており、面接でも事務経験が全く無い事をお伝えすると、『うちは、決まった枠に入力するやつだから経験無くても大丈夫』とおっしゃっていたので、なんとかやっていけるかなと安心していました。
仕事は枠に患者名や医院、治療方法などを入力でしたが、実際には専門用語の理解に非常に苦しみ、膨大な量のデータ入力の仕事でした。短時間勤務の人が主に宅急便の梱包を命じられ、私にはデータ入力しかやらせてもらえず、席を立ち上がる事がほとんど無かった為、冷房の寒さや眼精疲労と腰痛もとても辛かったです。電話の応対も始まり滑舌の悪い医師の言葉が聞き取れず、歯科医院名を間違えたり大変でしたが、電話で会話しながらパソコンでデータ検索をするようにと更なるレベルを要求され、自分の能力に限界を感じました。社長の携帯番号2種類を覚え、「お疲れ様です」と先に言う事も要求され、最低賃金でどこまで求めるのかという疑問に事務を挫折しました。
事務職へ転職を考えている人へのアドバイス
できる限り体を動かさず仕事がしたい方やブラインドタッチができる方、ネイルがしたい方にはおすすめな事務ですが、事務の経験が無い方は、よくシミュレーションした方が良いと思います。土日祝日休めると思っていた事務でしたが、私が勤めた会社は土曜は隔週以上の出勤を要求されました。いくつか候補があるなら募集要項をくまなく比べた方が良いと思います。
ネイルができる仕事なら他にもありました。
ネット上にはこんな記述も!
一般事務アシスタントの仕事は実に多様です。職場や業界、業種によってその内容は異なります。多くの職場で担当しているのは、電話やメールへの対応、来客応対、文書管理、備品管理、資料作成、データ集計などです。これらの仕事にはWordやExcelといった基本的なPCスキルが必須になります。特に、資料作成やデータ集計の業務では、これらのツールを使いこなすことが必要です。職場によって業務内容はさまざまなため、その職場で求められる内容に応じて適切に業務を遂行することが大切です。多くの社員と関わることもあるので、職場の人とのコミュニケーション能力も求められます。
★残業は無いけど、手当関係がぜんぜんないのはやはり厳しい
オフィス商材の営業からメーカー営業事務へ転職(女性)
1番変化があったのは、収入が転職前に比べるとガクッと減ったことです。
営業職だと営業手当や売り上げに対してボーナスや月額の割増ボーナスがあったりするのですが、それに比べると、内勤の事務なので、基本は手当なし、残業なし。というような形でほぼ月々のお給料は紙面通りというような形になりました。
頑張った分だけ評価されるという事が少なくなってしまいました…。
事務職へ転職を考えている人へのアドバイス
お給料はほぼ紙面通りになりますが、内勤なので基本的に定時に上がれる所が多いです。なので、アフター5を楽しめる事ができます。
自己磨きの時間にしたり、株投資をして資産運用を始めるにはとてもいい機会ができると思います。
自分が今まで挑戦した事がない事にも積極的に挑戦できる余裕があるので、いろんな事に挑戦した方がいいと思います。
★経験なしでの経理事務はきつかった
以前は事務 現在は接客業(女性)
事務経験が無いのに、事務職に行ったのが一番の失敗でした。それは、事務だと思っていたら経理事務でした。その他、部品の発注・接客もやらなくてはいけず毎日が一杯一杯でした。経理事務も引き継ぎが良くなくて、結果本社に問い合わせて電話で教えて頂きながら業務にあたりました。経理事務は期限が決まっていて分からない単語が多く辛かったです。
事務職へ転職を考えている人へのアドバイス
まず転職するならば、準備をしっかりとした方が良いです。事務は多種多様に渡り勤めたい事務がどんな事務なのか下調べも必要です。転職まで時間がある様ならパソコン等スキルアップしておくのも良いかと。私は派遣会社からでしたが、あまり自分を大きく見せようとはしない方がいいですね。辛くても途中で契約解除が出来ない為です。
ネット上にはこんな記述も!
「今の仕事が嫌だ=今の職種が向いていない」とすぐに判断し、別の職種に就こうとするのは問題です。職種を変えたからといって、自分が抱えている不満が解消できるとは限らないからです。例えば「営業が向いていなかったから、次は事務職へ」と転職した場合。営業が向いていないと感じた理由が、「人と話すことが苦手だから」なのであれば、事務職も向いていないかもしれません。なぜなら事務職は、社内外問わず多くの人とコミュニケーションを取らなければいけない場合もあるからです。このように、単に職種を変える転職では不満が解消されないこともあります。
引用:【タイプ別&方法別】やりたい仕事が分からない時の探し方を転職のプロ5人が解説!
★コミュニケーション力が低くてもできると勘違い
信用金庫のコールセンターから損保事務へ転職(女性)
前職でコールセンターでオペレーターをしていて、自分のコミュニケーション能力の低さを実感して転職をすることにしました。転職先は電話応対が一切なしのコツコツ系の事務なので、安心して入社しました。ところが、実はコールセンター以上にコミュニケーション能力が必要だったのです。女性ばかりが一日中外出もせず、同じフロアで仕事をしているため、人間関係は密でしたし、同じミスでも自分の気に入らない相手がするとかなりキツイ言い方をするのがデフォルトでした。そのため、いかに先輩と上手くやるかに心を砕く日々に・・・正直、コールセンターのお客様の方があとくされがなくて良かったです。
事務職へ転職を考えている人へのアドバイス
コミュニケーション能力に自信がないから、事務職というのは少し危険だと思います。ずっとオフィス内での仕事になるので、人間関係に気を配る場面が多く、業務をするうえでの暗黙の了解のようなものが多々あります。特に、部署内がほぼ女性のみの場合、人間関係は非常にこじれやすいです。できれば職場見学をして、事前に雰囲気を把握できればベストだと思います。
★仕事しながら覚えればいいよ、は嘘ばっかり
以前は事務 現在は食品製造業(女性)
事務の経験がなく未経験で就きました。未経験なので不安でしたが「仕事をしているうちに覚えて行けば大丈夫だよ」と言われ安心して仕事を始めました。そこの会社はとても小さな事務所で事務員は私一人だけでした。他に事務員がいないので、分からないことを上司に聞くと「こんなことも分からないのか!」と怒られるなど上司はとても厳しい人でびくびくしながらの仕事になりました。
事務職へ転職を考えている人へのアドバイス
会社は入ってみないとどんな人がいるか、どんな会社なのか分からない部分があります。ですができるかぎり、ネットで調べたり実際に働いていた人などから情報を得ることがとても大事だと思いました。あとは面接での面接官の対応の仕方です。面接時の質問の仕方、表情でどんな人柄なのか少しは予想がつきます。会社には同じような人柄の人が集まりやすいと思いますし、厳しそうな人ならその会社もそんな雰囲気なのかなと思います。
まとめ
多かったのは、ブラック、もしくは小さい企業で忙しすぎるというのが4件、逆に暇すぎるという意見の方も1件ありました。
事業の規模や仕事内容はよくよく確認したほうがよいでしょう。
給与面の話も出ていましたね。これ、わかります。いままで営業で能力給などをもらっていた人などは、そのあたり注意する必要があるでしょうね。残業をさせない、という方針の会社だったら給料が安くてもその方がいい、という人もいるかもしれませんけど。。
事務といっても営業事務から宅建関係や医療事務までいろいろありますからね。資格があれば、よりお得なものもあるでしょう。資格を取ってみて自分に自信をつけて、というのも手かもしれませんね。
いかがでしたか?今回は事務職に転職して失敗してしまった方々にお話を伺わせていただきました。 「給料が安い」 「小さい会社で通常事務作業以外の作業も!」など、苦労を重ねた意見がありました。転職前に確認すべきことをきちんと確認するよう参考にして、是非、自分のキャリアなどにもつなげてくださいね。