「残業代が出ないし、つらい。会社辞めたいな~」そう思って転職を考え始めたとき、ふと、頭をよぎる疑問。
残業代がでないという退職理由って大丈夫なのか?
もちろん、残業代が未払いという状況は、違法である可能性が高いですが、面接時にそれを退職理由として挙げるのはまずいのでは?と悩んでいる人って、結構いるのではないでしょうか。
そこで今回は、残業代が出ない会社から転職に成功した先輩たちの退職理由をまとめてみました。
はっきり伝えた人、オブラートに包んだ人、転職者のしたたかな心の内が垣間見れますよ。是非、参考にしてくださいね。
登場人物
残業代が出ない会社から転職したAさん
これまで1000人以上の転職・キャリア相談に乗ってきたキャリアアドバイザー ささだ
それとなく…したたかに探るべし!
今回は残業代が出ない会社から、転職に成功したAさんに話を聞いてみようと思います。Aさん、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
まずは、前職と現在のお仕事について教えてください。
前職は、建設業の総務事務でした。今は、会計事務所の総務事務を担当しています。
転職理由は、業務内容や人間関係というよりも、やはり残業代が出ないことが一番でしたか?
そうですね。
ちなみに、面接時には残業代のことは触れたのでしょうか?
いいえ。他に前向きな理由があったので、そちらをプッシュすることにしました。
では、転職理由は何と伝えましたか?
仕事は楽しく感じているけれど、毎日同じ仕事で、このままで良いのかと疑問を抱くようになったこと。上司に相談したが、担当がきっちりと決まっていてそれを崩すわけにはいかない、新しい仕事は不要だと言われてしまったこと。そのため、もっと自分の可能性を広げられる場所はないかと思って、転職を決意したこと。この3点を伝えました。
なるほど。しかし、残業代のことは気にならなかったのでしょうか。また同じ悩みを持つかもしれないという不安はありませんでしたか?。
こちらから企業への質問の時間で残業について探りを入れました。まずは残業には関係のない質問をして、2つ目の質問で平均的な残業時間について尋ねました。そこから話を広げて、不自然に顔色を変えないように気を付けながら、残業代の実態についても確認しました。
やはり。残業代は気になりますよね。
そうですね。がっつかず、さりげなさを大切にするよう気を付けました。
女優ですね、すごい!Aさん、ありがとうございました。
他の先輩の体験談も聞いてみた!
やはり、単刀直入にズバリ残業代のことを聞くのは避けた方がいいのかもしれないですね。
でも、確認せずに転職を決めるのは危険です。Aさんは、そのあたりを面接で上手く振る舞い、面接官から話を引き出せたんですね。
その他にも、面接時の退職理由に関する先輩方の体験談をご紹介します!Aさん以外の9人の体験談も是非、ご覧ください!
★転職先の見解を知りたかった!
前職:アパレルECサイトのWEBクリエイター
現職:不動産会社のWEBクリエイター
面接時、退職理由はどう伝えた?
サービス残業は会社を良くするための努力という考え方が美化された会社に対し、人の拘束は無料ではないという自分の考えとのズレを感じていました。それでも、努力をして業務の効率化など改善を努めましたが、全く考えを改めない会社に精神的に疲れてきたため退職しました。
なぜそう答えたの?
時間は無料ではない考えは間違っていないと思っているので企業の考え方が一致しているのか聞き出すために話しました。
気を付けた点は?
会社に不満がある場合は、それに対して改善対策などの提案を行ったのかが最も重要だと思っています。単に自分が弱いから退職したと思われないように何かあってもプラス思考に行動してきたイメージを伝えることを意識していました。
★ネガティブな理由は避けた!
前職:個別指導塾の訪問営業、及び塾講師
現職:派遣会社ジョブコーディネーター
面接時、退職理由はどう伝えた?
元々人と接するのが好きで営業職を希望していました。前職では沢山の人と出会い、沢山の刺激を与えてくれる営業の仕事にやりがいを感じていました。しかし、次第に業務の割合が営業から学習指導を担当するものが多くなり、段々と私が希望する業務とは異なるものになりました。そこで新しい事にチャレンジしたい、沢山の人と出会う仕事をやりたいという気持ちが芽生え退職を決意しました。
なぜそう答えたの?
あまりマイナスな内容を転職理由として伝えるのは良くないと考えたからです。金銭面に対する不満ではなく、新しい事にチャレンジしたいとプラスな理由を伝えました。
気を付けた点は?
退職は唯でさえネガティブな印象を与えるものですが、決してネガティブな理由ではなく前向きな理由で今回の転職に至った事を伝えました。退職理由を話す際は敢えて少し明るく話すようにもしました。また、新たに始めるお仕事に対して大いに期待していることを伝えました。
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「残業に疲れた」ということは、もっと効率的に働いて成果を挙げたい、オンとオフを分けてメリハリのある働き方をしたい、もしくは正当な評価を受けたいという気持ちの表れと言える。いずれの理由も、面接担当者が納得できる内容であり、立派な転職理由だ。
引用:「ネガティブな退職理由」を「ポジティブな転職理由」に変換するには?
★残業代以外の状況もしっかり伝えた!
前職:建設業界のメーカーで技術職
現職:インターネット広告代理店の営業
面接時、退職理由はどう伝えた?
建設業界は、よくニュースでも取り上げられているくらいブラックな業界です。それは私も理解していた上で、自分のやりたかったことなので、就職しましたが、それでも限度を超えた残業時間を強いられ、かつ、見合った給与では無かったことに年々不満を募らせて抗議しましたが、それがきっかけで辞職せざるを得なくなりました。
なぜそう答えたの?
転職先でも同じことがあれば、再度転職することになるので、それはだけは避けたかったので。
気を付けた点は?
残業代が出ないだけで、給与がもっと欲しかった、という単純な理由ではないことをしっかり伝えました。残業代だけの問題ではなく、残業時間も異常であったことや、自分の意見を会社に伝えた上で、結局、上層部の圧力から辞職に追い込まれてしまったという、正直な流れと、私の会社の在り方を考えた姿勢を理解してもらえるように伝えました。
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給料の話題に触れるさいの基本として覚えておきたいのは、根拠もなく「もっと給料がほしい」などと一方的にアピールするばかりではネガティブ評価を受ける、ということです。逆にいえば、きちんとロジックで説明できるのであれば、どれだけアピールしてもいいと思います。
引用:退職理由は「残業代がつかない、給料が安いから」。伝えないほうがいい?
★やる気がないと思われたくなかった!
前職:不動産会社の営業
現職:ビルメンテナンス会社の総務事務
面接時、退職理由はどう伝えた?
不動産営業という仕事は時間も不規則になりがちなため、家庭と両立が難しいと思いました。長く仕事を続けていくには家族、そして自分に過度な負担がかかる仕事ではなく、両立できる時間帯の仕事をすることが大切だと思います。また、その方が責任を持って仕事に取り組んでいくことができると思い、退職しました。
なぜそう答えたの?
残業代について話をすると権利意識ばかり強い人と敬遠されると思ったため。
気を付けた点は?
もちろんどんな職種にも残業などはあると思うので、過度でなければ残業もできるということを伝えるように心がけました。また、残業をあまりしたくないのはやる気がないからではと思われると思ったので、責任を持って仕事に取り組む姿勢をアピールするようにしました。
★残業代の話はマイナスだと思った!
前職:古物商の販売担当者
現職:運送業の倉庫、事務
面接時、退職理由はどう伝えた?
人間関係のことで退職したと伝えました。公私混同や贔屓なとがひどく、勤務時間に寝ていても全く注意されない人もいればその人の尻拭いで奮闘している人もいました。努力をして数字を出しても評価されなかったため、しっかりと自分を評価してくれる会社に転職をしたいと思い退職をしました。
なぜそう答えたの?
残業代の話はマイナスなイメージが個人的にあったので出しませんでした。
気を付けた点は?
前職のマイナスなことはほとんど言わず、自分のアピールポイントを話をしました。マイナスなことを出していくと印象が悪いため、前職で自分自身に身に付いたことや会社での反省点、次回に活かしたいことなど前向きに考えていることを全面に出していきました。
★ごまかす必要などまったく無い!
前職:損害保険株式会社
現職:生命保険株式会社
面接時、退職理由はどう伝えた?
もともと、勤務時間は9:00~16:40ですが、殆どの社員が、1時間ほどは早めに出社し、夜は21:00、22:00まで働くという事が、当たり前になっていた会社でした。確かに社内に、時間的に遅く退社する社員が仕事をしている社員というような風土はありました。また、給与制度が残業手当を頂戴するという事が前提になっている体制だったため、残業代のカットは社員の生活の安心や安定をぶち壊していってました。
なぜそう答えたの?
事実を伝える事はとても大切な事なのです。監督官庁とかはその後の問題だと思いますよ。
気を付けた点は?
退職理由については、ごまかす必要などまったく無いと思っています。ただ会社としてきちんと協議を行って、労使関係はしっかりと築き上げておくべきだったと思います。それぞれが基本的なところから目を剃らしてしまった会社は社員のつながりともども大崩壊してしまいました。すごくむなしさを感じました。
★煙たい存在に映らないように!
前職:介護サービス会社の事務
現職:通信サービス業務の事務
面接時、退職理由はどう伝えた?
前職は少人数の小さい企業でしたが、古い縦割り制度が残っており、現場と事務の連携が非効率でした。なんとか仕組みを変えようと努力してみたのですが、受け入れられずに非効率なまま数年が経ってしまいました。個人的には様々な改善策やノウハウを身につけることができたので、異なる企業でそれを活かしたいと思い、退職を決めました。
なぜそう答えたの?
定時退社にこだわる面倒な人間だと思われたくなかったから。
気を付けた点は?
考えを行動に移せなかった・自己主張が強すぎてうまくやっていけなかった、どちらも雇う側から見ると煙たい存在に映ります。「向上心があって努力したが、会社を変えるまでには至らなかった」ということで、常識的な人間だとアピールしました。
★嘘はつけない!ありのままを話した!
前職:事務職
現職:通訳兼事務
面接時、退職理由はどう伝えた?
在職中の会社は、土日祝日の休日出勤に加え、毎日残業をしなければなりません。その理由は、雇用主である社長の都合に合わせて突然仕事を言い渡されるからです。雑務や後処理だけでなく、社長の家族のスケジュール調整や習い事の世話など仕事に関係ないことまでしなければなりませんでした。何度か話し合いをしましたが、一向に改善されなかったため退職を決意しました。
なぜそう答えたの?
嘘をつけない性格なので、ありのままを話そうと思いました。どういった点を不満に感じていて、どれに対して自分がどのように行動したか、何がどう変わって、どう変わらななったのかを説明し、一方的な理由での退職ではないということを説明しました。
気を付けた点は?
一度職に就いたからには、責任を持って長く勤めたいと思っています。従業員が長く勤められるよう、会社は福利厚生を整えるなど、心地よく過ごせる環境作りも必要だと思います。話し合いの場を持つ、提案があれば改善する努力をするなど、お互いに歩み寄ることが大切だと伝えました。
★経験上、絶対に言えなかった!
前職:高齢者の福祉施設の管理職
現職:配送のドライバー
面接時、退職理由はどう伝えた?
新規で事業を立ち上げていた為、2年ほど勤務しある程度軌道に乗り会社も安定してきたとことと、もともと前職自体があまり自分いは向いていなく、昔の友達に手伝って欲しいといわれて就職したため、ひとつの区切りとして会社が安定してきたタイミングで後輩に譲りました。
なぜそう答えたの?
うそをつきたくなかったが直接伝えたらめんどくさそうな人と思われたくなかったから
気を付けた点は?
管理職をしていたので面接官として採用にあたっていたため、とにかく金銭的なことを細かく聞かれるのはあまり良い印象ではなかったので、自分自身もそうならないように心がけました。残業代が出ないからとは絶対いえないと思いました。
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面接官が退職理由を聞くのは、採用してもすぐに辞めないかどうか、企業に合うかどうかを判断するためです。「前職では残業や休日出勤がありプライベートな時間が少なかったので退職しました」「好きな仕事に取り組めなかったので辞めました」「給与が低かったので退職しました」など、さまざまな退職理由がありますが、次の企業でも同条件に当てはまった場合に退職のリスクがあります。そのため面接官は、退職理由を聞き「うちの会社でも起こり得る理由だな」と感じれば、「辞める可能性が高い」と判断するでしょうし、「この退職理由であればうちの会社では大丈夫だな」と感じれば、「辞める可能性が低い」と判断します。
★現職批判と取られないよう意識した!
前職:IT業界 人事管理職
現職:IT業界 人事管理職
面接時、退職理由はどう伝えた?
会社に月の半分以上が寝泊まり状態で、家族との関係にヒビが入りつつあるため、残業があっても全く問題ないが、今のような寝泊まりをする環境は避けたいため、転職を希望していると答えています。加えて、残業代が欲しいとも思っていませんがという残業代にうるさくないという印象を与える内容をついで感で伝えました。
なぜそう答えたの?
どの企業でも残業代が出ないという社員を快く思いません。それを理由で辞めたのであれば、転職後もごねるという印象を持ちます。管理職は法令により時間外労働は対象外ですが、深夜土日祝日は支給対象です。面接で、残業代の話をするのは転職理由に関係なく不利益になるので伝えませんでした。
気を付けた点は?
仕事をあまりしたくないと思われないように、具体的な今の働き方を伝えました。どの企業も働く意欲が高く、労働時間にうるさくない人に好印象を持ちますので、この部分は具体例を交えながら遠回しに強調しました。それと、現職批判と取られないよう意識しました。企業は企業批判をかなり嫌いますので。
★良い印象を与えたかった!
前職:ケーブルテレビの下請け会社
現職:製薬会社
面接時、退職理由はどう伝えた?
「前の会社では得られることも多くありましたが、学生時代の経験を活かすお仕事ではなかったように思います。 社会人としての経験は活かしつつ、よりやりがいな感じられるこちらの会社のお仕事がしてみたいと思い、退職致しました。」という感じで伝えました。
なぜそう答えたの?
残業代のことを伝えるわけではなく、ネガティブにならないよう、前向きな理由しかいいたくなかったので、次の会社でやりたいことがあったために辞め、転職をしたことを話しました。
気を付けた点は?
本当かどうかよりも、印象を、大事にしました。 理由をやんわりぼかすつつ、残業が多くて体調を崩したりもしていたので、そこもやんわり伝え、新しい会社でどのように働きたいかをメインに伝えていきました。
★正当性を主張したかった!
前職:経理事務
現職:経理事務
面接時、退職理由はどう伝えた?
サービス残業や、サービス早出などの体制が当たり前でしたので、それができないことが悪いかのような扱いに疑問を持ち退職いたしました。今後結婚し、家族やこどもが増えることを考えると、そのような会社で働くのは困難だと思いました。という内容です。
なぜそう答えたの?
待遇が悪かったため、正当に不満を持ち転職したと伝えたかったからです。ただ仕事に飽きたから、人間関係が悪かったなどという、個人の問題だと思って欲しくありませんでした。
気を付けた点は?
今、嫌だから、キツいから辞めたのではなく、今後の人生を考えて、前向きな気持ちで転職を考えての結果だとアピールしました。会社を辞めること自体、ほとんどはネガティブな要素が絡んでいるものだと思うので、それを変に気負わないようにしました。
★恨み節にならないよう注意した!
前職:広告(営業事務)
現職:事務
面接時、退職理由はどう伝えた?
事務でしたが営業と同じように「みなし残業」というシステムになっていて、残業代も予め踏まえた給料だったのでいくら繁忙期で残業が増えてしまっても給料に反映されることは一切ありませんでした。自分のノルマを消化出来ない分を残業というかたちで消化しているので仕方ないと思っていました。ですが、みなし残業とは言葉ばかりで実際の給与は残業代を考慮したとは思えない金額だった事に加え、営業は予算を達成できれば報奨金が貰えるのに事務には全くない事の不公平感と残業が常態化したことで体調を崩した事が退職の決め手になりました。という感じです。
なぜそう答えたの?
多少の残業は仕方ないと思っていますが、同じような状況になって辞めることはしたくなかったため、譲れない条件でした。
気を付けた点は?
残業を全くしたくないという事ではなく、職種によって扱いが違い支払われるべきものが支払われなかった事はおかしいと思っていたのでそのままをお話ししました。ただ感覚だけだとただの我が儘のように受け取られてしまい伝わらないと思ったので、面接官の方はだいたいの年収等も把握されているので実際の労働時間も含めて説明するようにしました。説明するにあたっては前職の恨み節にならないように客観的に説明する事を心掛け、次の仕事に対する意欲は前向きになるように気を付けました。
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基本的には「自分は被害者である」というストーリーは避け、「困難な状況で自分はどうしてきたか」を前向きに語り、やむを得ず転職を選んだという方向性が望ましいでしょう。 ただし、うまく志望動機に結び付く伏線を張ることは忘れないでください。
★スキルアップ転職だと伝えた!
前職:アパレル
現職:受付
面接時、退職理由はどう伝えた?
アパレルは時間とお休みがバラバラで自由の時間が少ないので安定したところで働きたいと思いました。また、接客業を活かし違う形でお客様と触れ合ってみたいと思い転職を考えました。という感じで伝えました。
なぜそう答えたの?
マイナスの退職理由だと受かりにくいのと、転職先でも多少の残業はあると思い、そこは強調せず以前の仕事を活かし新しい事をしてみたいと伝えました。
気を付けた点は?
マイナスの退職理由だとまたこの会社でも続かないのでは?と思われてしまうので、転職してやりたいことを伝えました。実際は繁忙期に休みたい、売り上げを気にせず働きたいと言う理由でしたが、そこは控えて違う客層の方や接客スキルを上げたいことを強く伝えました。
★退職理由をいくつか挙げた!
前職:医療機関 事務
現職:医療機関 事務
面接時、退職理由はどう伝えた?
学んだこともたくさんありましたが、残業は事前申請制で、急な来客対応や予定時間内に終わらなかった際は認められませんでした。他部署はそういったこともなく、自分の部署のみであったため退職しようと思いました、という内容でした。
なぜそう答えたの?
次の就職先でも残業代が出ないと困るため。
気を付けた点は?
残業代が出ないことだけが退職の理由ではないことを伝えて、ネガティブになりすぎないように気を付けました。
★人事の反応を見たかった!
前職:コールセンター・SV(スーパーバイザー)
現職:健康食品販売業・事務
面接時、退職理由はどう伝えた?
8時から21時までのコールセンターで、早番・遅番とシフトがありましたが、SVの定着率が悪く、多くの人が辞めていくような状況でした。その中で会社の環境を変えて人が定着するまでの間と思い、残業をしながら社内環境の改善案を何度も上司に掛け合いましたが、こういう会社だからという一言で片付けられてしまったので、やはりきちんとスタッフに向き合ってくれる会社で頑張りたいと思い退職を決めました。 こんな感じで話しました。
なぜそう答えたの?
転職した理由をきちんと話すことで、会社の人事の人がどう反応するか確認したかったからです。同じように残業代の出ない会社なのかどうかなどを見極めたいと思いました。ただし、自分のやるべき仕事に対しては業務時間内で精一杯のパフォーマンスをするというアピールもしました。
気を付けた点は?
会社の環境のせい、会社に不満があるから辞めたという点ばかりが伝わらないように、改善策としてどういったことを提案したのか、どのように動いたのかをきちんと説明し、プロセスを見てもらえるように気をつけました。
★前向きな姿勢をアピール!
前職:幼稚園教諭
現職:事務職
面接時、退職理由はどう伝えた?
前職は出勤時間が早く、帰りは遅い職業でした。 また、休日には持ち帰りの仕事が多く、仕事に追われる日々を過ごしていました。楽しく、やりがいのある仕事でしたが、自分の時間がなく、30代を目の前にした時に「これからは人のためだけでなく、自分の時間も大切にしたい」「1度きりの人生だから他の職種にも就いてみたい」と思い退職しました。このように伝えました。
なぜそう答えたの?
残業代は出なかったが、それだけが退職した理由ではなかったので。 また、あまりお金の事は言うべきではないような気がしていたので言いませんでした。
気を付けた点は?
話す時は笑顔で前職の悪口になってしまわぬよう気をつけました。 また「自分には他にもやってみたいことがある」という前向きな姿勢が伝わるように工夫しました。
★愚痴っぽい印象になるのは避けた!
前職:アパレル卸、メーカー
現職:企画制作
面接時、退職理由はどう伝えた?
今の会社からさらにステップアップして自分を高めたいと思いました。御社の業務内容に興味を持ちここでならば今までの自分の経験が生かせそうなので応募致しました、といった内容です。
なぜそう答えたの?
マイナスなことは言わないようにしています。愚痴っぽいと印象も悪いですし。会社をやめた理由としては好ましくないことは極力控えて面接に挑んだ方が受けが良いと思います。
気を付けた点は?
自分のスキルと経験値を中心に給料や労働条件などはやんわりとつたえるかたちに持っていくように気をつけました。なるべく好印象に持っていけるかどうかであまり自己主張をせず会社の意見を聞くようにしました。
ネット上にはこんな記載も!
会社員である以上、「自分に対する会社からの評価が年収に換算される」という構図は、クリエイターにもあてはまります。ゆえに、知力と労力の限りを尽くし、長時間働いた結果、納得のいく収入が得られないのであればモチベーションが下がるのは当然です。(中略)しかし、それをそのまま転職理由にしてしまうと、応募先の企業からは「要するにお金が目当てなんだな」と思われてしまい、印象を悪くしてしまうことに。そこで、「なぜ収入が少ないのが不満なのか?」を少し掘り下げて考えてみましょう。
★病気を理由にした!
前職:居酒屋チェーン店
現職:個人経営のカフェ
面接時、退職理由はどう伝えた?
居酒屋という業態上、深夜勤務と残業が多く、20代の間は苦にもならず働き、週に1日の休みで疲れがとれていたが、30代に入りだんだんと疲れやストレスでうまく休むことができなくなり、病気を機に退職を決意しました。こんな内容だったと思います。
なぜそう答えたの?
残業代が出ないという理由もあったが、居酒屋自体自分に合っていないと感じていたので。
気を付けた点は?
飲食店の業務自体は、やりがいを感じて仕事をしていたという点を強調しました。 深夜勤務で病気になってしまったので、日中勤務でやりがいを取り戻したいということも伝えました。
★休みはきちんとほしい、と伝えたかった!
前職:サービス業・パチンコ店の主任者
現職:不動産業界の営業事務
面接時、退職理由はどう伝えた?
前職には10年以上正社員として勤務し、そのうちの5年間は役職として金銭を取り扱ったり、釘調整や修理に至るまでお店の事のほとんどをやっていました。しかし、役職の位が上がるに連れて、責任感と残業等の時間が増えていき、プライベートの時間もほとんどなく、お店に居る事が大半となり、休みでさえほとんどなく、呼び出されたりする日々で身体的にも厳しかったので転職する事にしました。このような内容で伝えました。
なぜそう答えたの?
残業代はできれば欲しかったですが、それよりも残業自体にうんざりしていたので、残業さえない会社であれば収入が減ろうと何でも良かったからです。
気を付けた点は?
会社で金銭等も取り扱ったりしていたので、トラブルなどで会社側から辞めさせられたわけではないという点は明確にしておき、休みはきちんと欲しいという意味合いも込めました。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、残業代が出ない会社から転職に成功した方からの事例を元に、転職理由や面接時に心がけていたことをご紹介しました。
同じ理由でまた転職…とならないために確認は必要と考えてはいるが、実際には、ネガティブな感じを持たせないために、あえて触れなかった人も多かったように思います。
転職者の本音と建前。是非、先輩の体験を無駄にせず、自身のこれからのキャリアや転職に活かしてくださいね。