女性の転職は難しいのか。プロのキャリアコンサルタントの見解は?(LM岩本様編)

女性のキャリアは、ライフイベントとともに考えなければいけないため難しいと言われています。

しかし、それだけを理由に、自分のやりたいことをやめてしまったり、今の会社から離れてしまったりする必要はありません。

  • ライフイベントが控えているから、今の会社では厳しい
  • 女性だから、出産後はキャリアダウンしかないと思っている
  • 正直、今以上のキャリアアップは難しいと思っている

もしこんな考えをお持ちだったら、是非今回の記事をご覧ください。

今回の記事では、株式会社リンクスタッフィングの転職コンサルタント岩本さんに、女性のキャリアについて、ご自身の経験も踏まえながら、今の市場感や環境、キャリアへの考え方を伺ってみました。

登場人物

岩本 明日香

株式会社リンクスタッフィング
人材紹介ユニット/ファッション・コスメグループマネージャー

 人材会社出身でインタビューが趣味の笹田

ライフイベントがあるからこそ、転職しないという選択肢

  結婚や出産などのライフイベントが控えている、また控えていると思われている女性の転職話についてお聞きします。会社側が女性のキャリアを制限していることも多く、正直女性のほうが転職のしづらさはあるのではないでしょうか。何かを犠牲にしなければならない女性の方はたくさんいるので、女性が転職することにあたっての留意点や、これまで見てきた女性の中でこういう失敗をしている方がいたという失敗例がいくつかあれば教えてください。

 いくつかあるのですが、一つは自分で自分の制限を勝手に決めて、この会社では続けられないとか、結婚して子供が生まれたら辞めなければならないと思ってはいけないということです。勝手に制限を作って仕事を辞めてしまうと、すごくキャリアがもったいないです。「妊娠しました、出産するので退職します。」とか、「結婚したので退職します。」という方が私の今の会社にもとても多く、女性のほとんどはそれで辞めていきました。女性の営業はすごく少なかったです。

仕事が嫌いではなく楽しいと思っているのに辞めてしまうと、せっかく築いてきたキャリアがもったいないです。その後出産などが入ると女性はどうしてもブランクができてしまいます。すごくもったいないです。それよりも会社で産休育休をとって仕事を続けて、次のキャリアを形成していけばいいのですが、諦めてしまう方がすごく多かったです。

私自身34歳なのですが、私も30歳前後のときに自分のキャリアにすごく悩んでいました。

営業会社なので、当時夜遅く、終電まで働いて体を崩したこともあり、この仕事は続けられないと思っていました。そこで退職や転職ももちろん一つの選択肢として考えましたが、今の会社で続けようと思ったらどうすれば続けられるかという考え方をしました。女性が働きやすい環境にするにはどうすればいいかを上司と話し合っているうちに、「女性が働きやすいキャリアについて考えるプロジェクト」が始まったのです。

会社の母体にもよると思いますが、自分の制限を決めて仕事を辞めるという選択ではなく、今の会社でどう続けていけばいいのかという考え方もあります。当時の上司がきちんと話を聞いて考えてくださる方だったので、実際にプロジェクトが走って、会社の中の働き方に多様性ができました。そして結婚、出産後も仕事を続ける人が増えました。

 女性だからということで、自分で今の会社じゃ仕事ができないと決めつけてしまう方が多いということですか。

 そう思います。だから転職したいという方の話をよく聞きます。どうやったら今の会社で続けられるのかと考えていくことが大切だと思います。

一度キャリアダウンすると、そこから立て直すのは厳しい

 転職ありきで動いてしまうと、自分のキャリアを傷つけてしまいますもんね。キャリアをゼロに戻して、もう一度働こうとする方も多いと思います。出産を控えているから派遣にキャリアダウンしてしまう話もよく聞きますよね。

 その人が納得しているなら良いのですが、そのまま社員でキャリアを継続する人と比較すると、510年振り返ってみると全然違うと思います。

 一度派遣に入ると抜け出せないこともありますよね。

 紹介する立場になってよく思うのですが、直近の雇用形態が社員を離れていると、私がいくら紹介したくても企業様の見方がどうしてもよくないことがあります。私自身も葛藤しているところです。女性は優秀な方が多いので、すごくもったいないと思いますね。キャリアについて、長期的な視点で考えられたら良いのではないかと思います。

 ありがとうございます。転職するかしないかで悩んでいる方であれば、一旦会社で可能性を探ってみることが大切ですね。上司に相談してみて、仕事を続けられる方法を作っていくという考え方もありました。しかし、上司に相談しても解決しなかったとか、可能性を探ってみても困難だった場合に、転職しなければならない状況になると思うのですが、そのときに気を付けなければならないことはありますか。

長期的にキャリアを考えることで、転職するしないに問わず最重要

 30代前半で転職しようとすると、結婚や出産を企業側は気にしていると思います。長期的にキャリアを形成してくれるかというところを評価されるので、自分が入社したあと、その会社でどうしたいかというビジョンをどれだけ明確に持つことができるかというところが重要かと思います。

 ビジョンと言いますと、具体的にどんな考え方をもっていれば良いというのはありますか。

 そうですね。今30代の女性とお会いさせていただくことが多いのですが、皆さん面接で「結婚や出産をしても仕事を続けられますか。」と聞かれています。そのときにどれだけ自分の意見を自信もってしっかり言えるか、だと思います。どうなりたいかというビジョンは一人ひとり違うと思うので一概には言えませんが、入社してやりたいことや気持ちを伝えればと思います。

 結婚や出産について面接で聞かれた場合の対策として、キャリアカウンセラーによっては「しばらくありません。」と言ってくださいと指示する方もいると聞きます。内定を取らせるためにウソをつかせるエージェントについて、岩本さんから見てどうですか。

 私はこう言ってください、ああ言ってくださいとは言いません。その方の背景をいろいろ聞いて、こういうお伝えの仕方をしましょうとは言いますが、事実を曲げたり変なふうに伝えたりはないです。本人の意向を聞いた上で、本人が結婚や出産の予定はないというのであれば、それはそれで伝えたりはします。

 予定があるかないかは別にして、その会社で何がしたいかって長期的にどうしたいかというところが重要なのですね。

 自分のキャリアについて、どれだけWANTとCANとMUSTを把握しておくかが大切です。私は今後のキャリアをどう考えられるかという点を重要なポイントとして持っているので、そこをしっかり伝えられれば良いと思います。

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