転職の面接で聞かれて、一番困るのが「なぜ当社でなくてはいけないのですか?」のような志望動機に関する質問ではないでしょうか。
もちろん、その業界が好きだ、その会社の製品が好きだ、などはあると思います。
でも、
「競合社も同じサービスを出しているし・・・」
「なぜ競合じゃなくてうちなの?と何度も詰められると答えようがない・・・」
「そもそも、ぶっちゃけどこでもいいし・・・」
という人も多いはず。
そこで今回は、転職の面接で志望動機を聞かれて困った先輩の体験談と、具体的にどうやって答えて転職を成功させたのか?という3つのコツと成功事例についてご紹介します。
志望動機で困った!うまく答える3つのコツと成功事例
コツ1:志望先の業界の将来性でアピール!
(先輩の体験談)前職の業界事情を詳細に伝えて、他業界へのチャレンジ意欲を理解してもらった!
私の場合、少し感情任せに退職してしまったので、それではまずいと言う事で考え直しました。転職出来た職種は携帯修理の会社で、志望動機は「これから伸びる見込みのある業界であり、当分の間は無くなる事も無いので将来性を感じ志望しました」と話しました。
何故辞めたのかと言う問いに対しては、製造業と言う業種で海外勢に押され、売り上げが横ばいになり賞与の額が年々少しずつ減少傾向にあったなど、業界の事情を詳細に伝えました。今の年齢のうちにじり貧する業界よりも将来がある様な業界に挑戦していきたいと言う気持ちを伝えたところ、面接官の表情が緩んで、これはいける!と思ったら案の定内定をいただけました。
(先輩の体験談)安定した環境で仕事をしたいと望むのは当たり前!と堂々と話す
前職は入社当時は大きい部署でしたが、どんどん小さくなって、数字はここまで落ちたけど、自分がその中でもどれだけの成果を出せたのか。という点をアピールしました。あわせて、その状況が不安だったことを正直につたえ、将来が見えて、成長ができる環境に身を置き活躍したいということを伝えると、内定をいただけました。
中にはその環境でも頑張れたのではないか、と厳しい言葉をなげてくる面接官もいましたが、笑顔で対応しました。安定した将来は誰もが望むことです。志望動機だけが、決め手になったわけではないと思います。深刻さと笑顔を織り交ぜた会話を心がけました。
コツ2:とにかくリサーチしまくる!
(先輩の体験談)調べるだけでなく、製品も使ってみました
私は、その企業の商品や売上、営業利益や経常利益なでの業績や将来性、企業理念、株価などを、学生時代よりもしっかり調べて、自分なりに、ここで働きたい!という気持ちを高めました。志望動機には、学生時代から憧れていた企業であることを書き、転職前の会社で吸収したことをどんな風に活かせると考えているのかなどについて、正直に書きました。
また、その企業が発売している製品を実際に使ってみて、自分の生活にどんな風に役立っているのか伝えると同時に、こんな風になればもっと若い世代に受け入れられるのではないかと提案しました。
少し生意気すぎたかと思いましたが、面接官は熱心に聞いてくれて、転職に成功しました。
(先輩の体験談)仕事内容を自分の経歴と繋げる!
まずは転職先の職種についてインターネットなどで調べてみることにしました。職種は会社の資材・部品等を扱う購買担当の仕事で、基本的にはデスクワーク中心の仕事でした。そこで私は高校生の時に商業系の資格を取得していることを思い出し、ワード、エクセル等を使用して黙々と仕事をすることが好きだということをPRしました。それから、購買担当ということで購入先の担当者との製品の金額の交渉をしないといけないと思い、体育会系出身で、コミュニケーション能力があることをPRしました。
面接官の反応はなかなかいい食いつきで、面接官自体も同じスポーツをしている人だったこともありコミュニケーション能力については共感してくれているようでした。そして、毎日大量の物品を発注するということもあり、ワード検定1級という所にすごく魅力を感じたようです。やりたい仕事ではなくても、その職種について調べたり、自分の持っているスキルに共通できる職種であれば、志望動機としてうまくまとめれるということが分かりました。
コツ3:本音をぶっちゃけたほうが印象が良い!?
(先輩の体験談)きれいごとで連敗・・・本音をぶっちゃけたら即採用!?
会社を辞める時というのは結婚や引越などの理由でない限り、ほとんどの方がその会社が嫌で辞めると思うんです。おそらく面接官もなんとなくそれは分かっているはずです。それでも、前の会社の悪口などとてもじゃないけど言えません。
私はとにかく「もっと自分に力をつけて御社に貢献したいです!」という、いわば「きれいごと」をひたすら全面的に出しアピールしました。しかし結果は不採用の連続。いい加減、心が折れそうにもなりましたが、やはりこの仕事に携わりたい気持ちは変わらなかったので、思い切って希望の給与額を下げて面接に望みました。
そして再度、求人を探しなおして見つけたのが少人数でされているとても小さな会計事務所でした。私はそこで初めて、辞めた本当の理由を話しました。「きっとまただめだろうな」と内心思っていたところ、そこの事務所の所長さんが「正直に言ってくれるとこっちとしても気持ちがいいね。そりゃあ~嫌じゃなかったら辞めないからね」とおっしゃってくださり、その場で採用が決まりました。
もちろん面接官の性格や考えによっても違うと思いますが、私の感想としては、きれいごとだけを並べるのではなく本音ベースで向き合うのも大事だ、ということです。今ではその事務所でとても大事にしていただいています。
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本音と建て前に関してはこんな意見も!
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まとめ
今回は、志望動機がうまく作れない経験をした先輩の体験談と、どうやってそれを乗り越えたのか?という事例をご紹介しました。
給料があまりに低い、上司がひどい人間だった、パワハラやリ
ストラを受けた、などなど、ポジティブな理由ばかりで転職できるものではありませんよね。
でも、ネガティブな理由だけで転職しようとしたり、きれいごとを並べて乗り越えようとしても、やっぱり面接官には見破られてしまいます。
志望動機は後から作ってもいいと思います。
結婚してから相手を好きになっても、その後の生活がうまくいっていればよいのと同じです。
さらに細かく検討したい方はこちらも参考にしてみてはいかがでしょうか?
最初から素晴らしい志望動機が無くても、しっかり転職する際に企業のことを調べて、自分なりに納得できる志望動機を作って臨んだ先輩は、うまく転職に成功していますね。
参考にして、素晴らしい転職を実現してください!