キャリアアップしたいという転職理由を面接でうまく伝える4つのコツ

キャリアアップしたい!という転職理由を持つ人は多いと思いますが、

キャリアアップって言葉はどこか曖昧だなぁ・・・

面接官の人は、どんな風に印象を持つんだろう・・・

など、面接での伝え方に困る人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、キャリアアップしたい!という転職理由を面接でうまく伝えて転職に成功した、10名の先輩たちに体験談と成功のコツを聞いてみました。

参考にして、あなたの転職活動に活かしてください!

先輩に聞いた!キャリアアップの願望を転職理由でどう伝える?

伝え方事例1:もっと年収をあげたい

キャリアアップを、年収や報酬をあげたいという表現でうまく伝えて、転職に成功した先輩たちも多いようです。

(先輩の体験談)どうせ働くなら、厳しい環境でも一生懸命働いて評価されたい

医療系の営業に携わっていました。ライバル会社の人と仲良くなるきっかけがあり、その人から年収などのことを聞くことができて知ったことがありました。同じ仕事をしているのに、外資系なのでお給料は非常に良いです。しかし、数字に厳しく成績が直接お給料に響きます。ですが、社内の研修やOJTがしっかりしていて、同僚や社内の雰囲気もやる気に溢れていることを聞きました。

私自身この仕事が好きでやる気があったものの、仕事のノウハウや営業スキルをそこまで教えてもらえる機会が自分の在籍している会社にはありませんでした。そこでその会社に転職することを決めました。お給料も上がるし、スキルも上がります。やる気がある人達に囲まれていると自分自身もやる気がない時もやる気にさせてくれます。どうせ働くなら一生懸命働きたいことを面接で伝えると採用してもらえました。

(先輩の体験談)数字や客観的事実をもとに、報酬もしっかり要求した!

私は製薬会社の営業の仕事をしていましたが、営業成績が良い割にそれが給料に十分反映されないのが不満で、より営業成績を評価してくれる外資系の製薬会社に転職しました。やりがいという言葉や役職によって実力が正当に評価されないのは嫌なので、面接では具体的に元いた会社での契約件数や、契約金額などを具体的に説明しました。そこで得た人脈も転職先の会社で効果的に活用できると言い、固定給は元いた会社より低くても構わないので、営業成績に応じた報酬をより多くして欲しいと伝えました。

結果、面接官に率直さと営業能力、ハングリー精神を気に入られ、採用されました。新卒の面接ではとにかく内定をもらうために口当たりの良い受け答えも大事かもしれません。しかしある程度キャリアを積んでからの転職に際しては、目的をはっきり設定し、客観的かつ率直に自己PRする事が大切だと思います。

(先輩の体験談)誰が聞いても劣悪な条件の場合は、率直に給料をあげたいと伝える!

私は率直に「お給料が拘束時間の割に合わないと感じていた」と伝えました。業務内容と勤務時間や残業時間についても詳しく伝え、お給料についてもありのままを伝えました。誰が聞いても劣悪な条件だったので、私の転職したいと思った理由について共感して下さいました。言葉遣いなどには注意を払うべきではあるのですが、変に着飾ることなく本当の事を話すことで、自分の想いが伝わったのだと思います。

ただ、お金の話というナイーブな話ではあるので、「お給料が低かったから辞めた」という理由だけで、転職しているという印象が残らないように話をすべきだと思います。同情して欲しい感じを出すのも適当ではないですし、自分を蔑むようなネガディブな言い回しをするのも面接ではNGです。

伝え方事例2:もっとスキルを活かしたい

新しい資格を取ったり、手に職を身につけてから、そのスキルをもっと活かしたい!という理由でキャリアアップの希望を伝える方法もありますね。

実際の先輩の事例を見てみましょう。

(先輩の体験談)持っている資格を有効に活かせる、最先端の職場を希望して成功!

勤務していた職場が、仲間意識というどこでもある人間関係なのですが、それ自体に関わることがくだらなく、また、自分のスキルについて僻み、出る杭を打つかのように攻撃するくだらない人がいたため、仕事だからという理由で続けていることに疑問を感じました。そこで私は病院で放射線技師をしていたのですが、放射線取扱主任者の資格を持っていたため、その資格を活かせる核医学のある施設に行こうという気になりました。

今から10年前になりますが、PET検査に興味があり、PETを扱う施設に転職活動をしました。その施設では取扱主任者を持っている技師を望んでいたため、来てくれるのなら喜んでという姿勢が伺えました。実際、入職してみてPET検査に携われ、その頃は珍しい検査だった経験ができて良かったと思いました。

(先輩の体験談)手に職を身につけてから、会社に相談することで転職に成功!

私はアパレル販売の仕事をしていました。洋服やおしゃれをするのが好きで働いていたので、やりがいも多少は感じてはいました。しかし、服の販売は資格や能力がなくても誰にもできる仕事です。どんなに服を売ったとしても能力が上がるわけでも手当がつくわけでもありません。次第に、もっとキャリアアップができる職場に転職をしたいと考えるようになったのです。

そこで、私は「もっと自分のスキルを活かせる仕事をしたい」と会社側に転職の意志を伝えました。私はネイルの資格を持っていて、会社側もそのことを把握していたので、きちんと理解してもらえ、さらに応援までしてくれたのです。我慢して働いていてもストレスが溜まるだけなので、思い切って会社側に言ってみてよかったと思っています。

伝え方事例3:もっと難しい仕事がしたい

同じ職種でも、もっと難しい仕事や責任のある仕事をやりたいという気持ちを伝えることで、キャリアアップに成功した事例もあるようです。

実際の成功例を見てみましょう。

(先輩の体験談)新しい技術を身につけたい、と伝えて転職に成功!

私は歯科医院で、働いていました。とても職場環境は良くスタッフの仲もいい所で働いていました。しかし、そこの歯医者の歯科衛生士の仕事は、先生のアシストばかりで全然技術が学べる身につかなかったのです。私は新卒で入ったので、他の歯医者での経験もありませんでした。ほかの歯医者で働いている友達はどんどんいろんなことを教えてもらい、技術を身につけていたので私は焦ってしまいました。それで、先生に相談して転職することにしたのです。

今はほかの歯医者で働いたことにより、いろんな経験をさせてもらうことで技術も身につけることが出来ましたし、なにより自分に自信もつきました。転職して本当に良かったなと思っています。

(先輩の体験談)仕事の範囲を広げたい!そのために自分のできることをしっかりアピール!

前職は社会的意義もあり人間関係もよく非常に働きやすい職場ではあったのですが、お客様先に常駐しているということで仕事の範囲が限定されてきていたことと、収入面が非常に不安があり、家族もいることから転職を決めました。

今回の転職においては、年齢も年齢ですのでこれまでの管理経験や実際の売上につながる動きなどを中心に話すようにしました。やはり企業としても気になるところは同じで、これまでの管理規模やイレギュラー対応などの瞬発対応力といったようなものまで気になっていたようでした。そこをしっかりと答えた結果、内定をいただき、年収も1.5倍に増えるという結果になっています。相応のポジションなども手に入れて現在を過ごしております。

伝え方事例4:もっと出世したい

もっと上の役職を目指せる環境にいたい、正社員になりたい、などの方向性でキャリアアップの意図をうまく伝えることもできます。

(先輩の体験談)長期間働きたい、ステップアップしていきたいと前向きな姿勢を伝えてキャリアアップに成功!

私は学生時代どうしても就きたい仕事があり、どうしても入社したい会社がありました。幸運なことに第一志望の会社に入社することができ、一生ここで働こうと決めていました。仕事も楽しく、会社のことも大好きだったのですが、契約社員な上に年収も低く、年齢とともに不安を抱くようになり転職を決意しました。

面接では、お給料が上がらず正社員になりたいと言う気持ちをダイレクトに伝えるのではなく、なるべく長期間働きたいという事と、様々な経験を積みながらステップアップをしていきたいという点をアピールしたことが良かったのだと思います。また、前の会社の仕事が好きだったことと、会社のことも今でも好きで感謝している等、嫌で辞めたわけではないと素直に話した点も功を制し、転職に成功しました。

まとめ

今回は、キャリアアップしたい!という気持ちを、面接でどのようにうまく伝えるか?というテーマで、成功事例やコツをご紹介しました。

キャリアアップという言葉はあいまいなので、そのまま使ってしまうと曖昧な印象を与えてしまいます。

給料をあげたいのか?

スキルや資格を活かしたいのか?

仕事内容や裁量を広げたいのか?

ポジションや役職をあげていきたいのか?

など、明確な要望や要求に落とし込んでから、事例を参考にして良い転職理由を考えてみてください。

 

また、自分の考えているキャリアアップが果たして転職で果たせるのか? をじっくり検討してみることも必要です。

できれば長期的キャリアプランが自分の中であって、それが段階的に実現できるような転職先がみつかる、というような出会いがあると良いですね。

キャリアアップをめざしたつもりで失敗する例などもありますので

参考:キャリアアップってなんだ?どうしてこうなった?!キャリアアップの失敗事例と回避策

上記など参考にして、キャリアアップ自体についてもよく考えてみてくださいね!