【年収編】1000人を支援してわかった成功するキャリアの作り方

こんにちは!キャリアアドバイザーのエスです!

今回は、年収をあげる転職について考えていきたいと思います。

年収の考え方を今一度押さえよう

年収、つまり会社から支払われる給与です。これは、会社の利益から出ていることは誰しも知っていることだと思います。この当たり前を損益計算書、決算で使われる資料でも確認をしておきましょう。

これは損益計算書の項目をまとめたものです。

繰り返しですが、会社の利益分よりも多くの報酬が支払われることは基本的にはありません。(ベンチャー・スタートアップで資金調達をしていたり、一般の企業でも過去の貯金で支払っていたりするケースもありますが、これだけでは長続きはしません)

あなたがもし転職をして年収をあげたいと考えているのであれば、その会社が本業でどれだけの利益を出しているかをしっかりとチェックする必要があるのです。

本業での売上やまたそこにかかるコストは赤い四角の中でチェックすることができます。例えば、こんな企業は要注意です。

  • 売上も高いけど、原価も高くて、利益が溜まっていない
  • 本業は赤字だけど、営業外収益や特別利益で利益を出している

これはそもそも企業のメイン事業が好調ではないため、直近で仮に年収が上がる転職であったとしても、数年後給与が上がりづらい会社である可能性があるのです。

年収をどのタイミングであげたいのかを考える

年収を上げることだけを目的にするのであれば、それ自体はそんなに難しいことではありません。

年収が高い人材というのは、市場価値が高い人材でもあります。市場価値が高いとは、何ができるできないかの前に、周りに同じことができる人がどれだけいるか、という視点で考えることができます。

例えば、人手不足で新卒から年収が1,000万円を超すような条件明示している会社がいるエンジニアはまさにその顕著な例です。優秀なエンジニアの争奪戦になっているため、企業は高い年収・報酬を出してでも採用しようとしているのです。他にも身近な例でみれば、飲食店のアルバイトスタッフも年々時給が上がっています。これも人材難のため、人が採用できない→時給を上げて応募を増やす、という仕組みは全く同じです。

つまり、自分の給与・年収を上げたければ、他の人ができない働きをすれば良いのです。

これはスキル以外でも方法はたくさんあります。

  • 誰よりも多く(長く)働ける
  • 誰よりも体力がある
  • 人が嫌がるような仕事をする
  • リスクをとった働き方をする(完全成果報酬or業務委託など)
  • 特別なスキルを身につける

年収を上げるために考えがちなのが、スキルを身につけるという考えですが、これは時間が掛かるものでもあります。つまり、近々ですぐに年収を上げたければ、これ以外の方法で周りと差別化する必要があるのです。

ただすぐにはなく、自力をつけた上で年収を上げていきたいということであれば、戦略は変わってきます。その上ででは何を意識すべきか、それは「伸びている会社」「伸びている業界」に転職することです。

これは私が以前インタビューをさせてもらったキャリアアドバイザーの加藤さんのアドバイスです。

「儲かってる会社」の方が、人件費に充てる原資が多かったり、決算の成績で賞与に反映されたりすることと等を考えあわせると、収入が高くなりやすい、という話は想像がつきますね。事業領域・業界の観点で見ると、「成長している業界」、「停滞している業界」「衰退している業界」の3つあったとすると、当然「成長している業界」の方が、会社として利益がでる可能性は高まります。

▼このアドバイスの詳細はこちら
https://entrymonster.com/2017/09/lmkato-annual-income-up/

どこでどんなキャリアを積むかによって、年収の上限が決まってしまう可能性があるわけです。その点を考慮した上で、どんなキャリアを築き、他と差別化をして行くのかを考えていきましょう。ただ、未経験業種・職種に転職となれば、年収は下がることが一般的です。一時的に年収は下がるかもしれませんが、将来を見据えた投資と思い、チャレンジすることは決して損なアプローチではありません。

また、転職をしないという選択肢もあります。今の職場に残って、経験を積むことが将来に繋がるのであれば、今焦って転職することは得策ではありません。

年収だけが全てではない。盲目になるな

今回は年収を切り口に転職について考えてきましたが、最後に1つ。年収だけを考えて転職することはやめてください、ということです。

転職活動を進めるにあたって、「年収1000万円」「年収は現職の2倍」という文言はよくある採用したい側のアプローチ方法です。しかし、何をやっているからそれだけの報酬がもらえているのか、この点に注目しなければいけません。

もしかしたら、その会社の年収1000万円プレイヤーは毎日徹夜しているかもしれません。年収2倍の転職をした人は、入社後数ヶ月で異動になっているかもしれません。これは私の周りで本当にあった実話です。

年収だけに目をくらませて転職してしまうと、自分が求める生き方ができなくなってしまうかもしれないのです。お金・報酬は1つの大事な基準ですが、あくまで1基準ということを意識してくださいね!

今回のまとめ

年収を上げるためには「差別化」と「時系列」を意識せよ