転職を成功させるためにやるべきはリフレーミングと決断の2つだけ

初めての転職活動、誰しもが不安からのスタートです。

なぜなら、新卒で入った会社も転職前提で入ったわけではないと思います。できたらずっとここで働きたい、そんな思いで入社されたのではないですか?転職活動と就職活動は違います。

そんな初めての転職や若手の転職を積極的に支援しているPASSEND株式会社でキャリアコンサルタントを務める池上様にお話を伺ってきました!

エス(キャリアアドバイザー):では改めてよろしくお願いいたします。

池上様(PASSEND株式会社):お願いします!

エス:まずは御社のことを教えてください!

池上様:一言でいえば、転職支援会社です。

特化した部分として、業界未経験や第二新卒などの若手の方、一般的に転職をするにあたって難しいと言われる、そういった方たちの社会進出の支援を転職という形で支援しています。

手法としましては、もちろん企業様を日々開拓してはいるんですけども、人物重視というか、そういったところの可能性でとっていただけるような企業様を日々開拓しています。これからお仕事を探したい方や転職中の方に関しては自社でキャリアカウンセリングを行っておりまして、一度お会いさせて、お話させていただいて、まずはその方の魅力や、本人も気付いてない本心を引き出したいと考えています。カウンセリングの時間は1時間から1時間半ぐらい行いますね。

しっかりと話す中で、話すというよりどちらかというと聞くが多いんですけども。その方の本当に望んでる将来像だったりとかを伺って、希望に沿った、で、企業様も求めてるといったところで、Win-Win-Winの関係を目指してるといったところですね。ざっくりなんですけども。

エス:ありがとうございます。池上さんご自身の自己紹介もお願いします!

池上様:わかりました。遡る感じで言いますと、人材の業界といった意味は今年からなんです。カウンセリングに関しても今年から、全く真っ新な形で始めたっていうところで、若輩者で。本当にそんな感じです。それ以前はですね、どちらかというと対法人だったりとかの営業を経験してたりとか、自社でBtoCの課金制のメディアをもっているような会社で、お客様のサポートをしてたことがあるんですけども。もうちょっと遡ると、IT業界に特化したSESとか、ああいったところの営業が5年ぐらいあるのでその経験が一番根底にはあるかもしれないですね。

エス:基本的には営業畑で?

池上様:営業畑でずっとですね。

自身4回の転職で感じた転職の負の部分

エス:今回改めてというか、どんな思いで今の職に就かれたんですか?

池上様:やっぱり困ってる方というか、どちらかというと求職者、本来であれば企業様に対して企業側を向けなきゃいけないのかもしれないですけども、求職者の方に目を向けたときに、できるだけ多くの方が昼間のお仕事で輝けるようにですとか、そういった思いが強いです。私自身も転職経験が4回ありまして。なかには3カ月ぐらいで辞めた会社も1個あったりして、辞めた理由はちょっとここでは割愛しますけど。笑

ざっくり言ってしまうと、記載情報と入った後で全く違う条件だったことがあったりとか。事前にわかっていれば、そこには入らなかったわけです。入社してしまうと、本当にその3カ月って無駄じゃないですか、人生の中で。そういった被害者という言い方はあれですけども、そういった方を少しでも減らしたいっていう思いも自分の経験からあります。あとは面接が弱い方といいますか、自信がない方とかに自信をつけさせてあげるとかで、ありがとうだったりだとか感謝の気持ちをいただきたいっていう思いが一番強いですね。

エス:ちなみにその、思ったきっかけというか、求職者の方々で困っている人って私もすごくたくさん見てまして、昼間は死んだ魚のような目をして、夜に急にいきいきしだすみたいな人たちたくさん見てまして。私、たまたま直近で私の知り合いが入社2週間で辞めたんですけど。

池上様:早いですね。

エス:それがもう今おっしゃっていただいた、記載情報と入社したあとの条件が年収でいうと100万違うとかですね。鬼のような会社。っていうところで、被害者はたくさん見てるんですが、どのタイミングでこういった人たちの支援側に回ろうと思われたんですか?

池上様:決定的に大きかったのは、やっぱりプライベートのお付き合いの中で、自分により距離の近い方、実は友人はまあそうなんですけども、あとは過去には自分の家内も同じような経験をしたことがありまして、身近な方のそういった経験、せっかく入ったのにって言われたときに、そういうのをなくしたいなって思いは強くなりましたね。きっかけとは違うかもなんですけども、そういう思いは常に抱いてたっていったところがありまして。あとは自分が勤めてる会社で人事で入社面接を担当してた時期があったんですけども、やっぱり面接してるなかで活字で出して伝えてる情報と、どう伝えたか、どう伝わったかが大事だと思うので、勘違いされてる方も結構いて、それを極力その場で解消するみたいな側の立場にいたこともあるので、それもきっかけにはなったかもしれないですね。

エス:転職希望者というか、これから仕事探されてる方とは接点はもうずっと?

池上様:はい。多かったですね。

エス:じゃあ人材業界の負を当事者として

本当に今私もこういう仕事をやっていて、現場にいるときは人材業界の負がすごくたくさんあるなんて全然思ってなかったんですよ。離れてみるとこんなに歪んでるのかって

なので、池上さんには是非そういった部分を変革していただきたいです!

転職を成功させるにはスキルや経験の手前が大切

 

エス:では、ちょっと質問が変わるのですが、人事経験もおありということなので、人事の目線で見たときのお話も伺えればと思うんですが。人事の目線でみたとき、池上さんのところに相談に来られる方は、最初どんなふうに見えますか?

池上様:この人いいなっていうより、この人ちょっと難しいかもなって感じのほうが

エス:両方聞きたいですね。

池上様:どちらにも言えることなんですけども、基本的なマナーによると言いますか。例えば最初にお会いしたときに、例えば極端な例で言うと目を見て話さない方とかどんなにマインドセットしようと思っても根本結構難しかったりするんですね。あとは、カウンセリングの際にマスクを外さなかったりとかもあり得ますし、細かい例になっちゃって申し訳ないんですけども。あとは名刺を渡しに行ったときに席を立たないだったりですとか、本当、普通って言い方はよくないですけども、それぐらいはぐらいの根本的な。ちょっと面接行くって構えてる人であれば、ちょっと調べれば出てくることだろうなぐらいのことをできない方はなかなか難しい方が多かったりはします。で、逆にそこできる子はそれだけでも印象よかったりするので、何か経験がすごい優れてるとか、ものすごく頭の回転が速くて返しが速いとかっていうよりも、笑いながら目を見てしっかりと頷きながらとか、話とかを聞いていただけるって子であれば、なにかしらの仕事は紹介できる自信があるので。はい。

エス:逆にじゃあ、さっきのネガティブ寄りな方々が来た場合ですと、どうされてるんですか?

池上様:そういうときは聞きます。もちろんストレートに聞かないですけども、あまり目を見て話すのとか苦手ですか?とか。もちろん変化球なんですけども。気を悪くされるようであれば、この先面談とかある際に、やっぱりしっかりと相手の方を見て話聞いたほうが印象いいんですよ、みたいな感じの言い方をしますけども。教えてあげたほうがその方のためなので。

エス:そうですよね。結構調べればわかることと思ってはいつつも、意外とそこに気付かない方というか、わからない方も多いと思うので、諭していただける人って実は貴重だったりしますね。

私も新卒で人材会社だったので、そういうの叩き込まれたんですよ。某体育会系の会社ですので。ただ、他の同期というか他の会社いったメンバーなんか見ていくと、いや酒つげよとか、飲み行ったときですね。いやいや、なんでお前がそこに座ってんだとかですね、なんかそういうこととかすごく多いので。そうやって諭していただけると、それ大事なんですねっていうのは気付く人はすごく多いんじゃないかなと思います。

池上様:そうですね。それに気付いてくれる方はすごくいいんですけどね。

エス:そうですよね。

池上様:だいたい反論で気付いてないのわかったりするので。

エス:わかります。担当の求職者の方々とお話をするっていうのは、さっきの聞くっていうところは1つキーワードだと思うのですが、なんか、どんな聞き方というか、どうしてあげたいみたいなところってあるんですか?

池上様:聞き方で言うと、希望とかはあんまり逆に聞かないです。絶対に聞くことが、お仕事を探されてるので、絶対に譲れない条件必ず聞くようにしてます。最低2つは聞き出してるんですけども。あと今の職場か前職で嫌だったことを全部最初に聞き出すようにしてますね。やっぱりその方の本音を聞き出したいんですね、その場で。希望とかって結構漠然としてまして、もちろん稼ぎたいですし、職場環境いいほうがいいですみたいなありきたりな言葉しか出ないんですけど。嫌なことどんどんどんどん聞いていくと、本音がどんどんどんどん出てきまして、よくあるのは人間関係とか残業とかお金とか大体一緒なんですけど。大体出てきて、それは一回傾聴してあげて共感してあげて、でさらに本音を引き出すっていうような感じで。

エス:とにかく聞いて本音引き出してあげてと。

池上様:元々、今の会社に入った人だって、転職したくて、今の会社に入ったわけじゃないはずなんですよ。よかったらずっと今の会社にいたいという気持ちを持っていたと思うので、そういったネガティブな気持ちは、しっかりと聞いてあげたいと思っています。

エス:本当、転職の話って誰にも相談できないじゃないですか。会社の中で言ったら確実に上司に目つけられますし、同僚に言ってもなんか裏でタバコ吸ったら言っちゃってたとか。もう誰に相談していいんだっていう中で、本当にしっかり話を聞いてもらって、頷いてくれる人のありがたさというか。

池上様:わりとみんな心開きますね。

エス:いや、そうですよね。私ももっと前のタイミングで聞いてもらえばよかった

池上様:とんでもないです。笑

エス:ちなみに、どんな悩みが多いですか?

池上様:やっぱり一番多いのはやっぱり人間関係なんです。ただ、紹介する会社さんですいった悩みを全て解消するっていうのは、紹介前にはなかなか難しかったりもするんで、そのことはちゃんと伝えています。あとはその人自身の問題でもあるので。

でも10人も20人もいたら1人は合わない人いるじゃないですか。そこばかりを見てしまっっているケースも多いです。残りの19人いい人だったんでしょ?とあえて返すときもあります。

あとは残業ですかね。残業の見込みとかであれば20時間30時間見込みであれば全然いいんですけど、残業代が出ていなかったりとか、12時間フル働いてるのに20時にタイムカード切られちゃったりとか、そういった理由が多かったりしますね。

エス:変な話、ちゃんと聞いてあげないと出てこないようなこともたくさんありますよね。

池上様:絶対に言わないので、って教えてもらうような感じですかね。

エス:愚痴を話せる関係って素晴らしいですね。散々愚痴ってもらった中に本音ですもんね。そこで仲良くなったっていうとおかしいんですが、ちゃんと関係性ができているからこそですね。

そのあとってどうなるんですか?

池上様:一番スムーズな例は、自社でもってるお仕事情報を求人票っていう形で落とし込んでるので、その場でおそらくこの子この仕事だなっていうのがあれば提示するような形ですね。だいたい3枚提示してますね。

エス:他社のことを改めてどんな会社かっていう視点で見ていくと、自分が大事だなって基準が出てきたりしますよね。

池上様:あります。

エス:私意外と残業はいいんでお金ほしいんですみたいなとかもいたりとか、いわゆる仕事内容とかもこっちのほうが面白そうですよねとかもありますもんね。

転職活動は自分で決断することが何よりも大切

池上様:基本的に求職者さんの方に選んでもらうっていうのは最終的には大事にしています。こっちが選ぶと途中で逃げ出しちゃうんですよね。なので、自分で決断してもらいます。

エス:決断できるものですか?

池上様:なかなか難しいんですね。自分の場合は求人票を3枚出して、一回10分ぐらい中断するんですね。席外すんです。スマホとかで全部調べて、会社とか調べていろいろ見てもらっていいですよって感じで、時間を与えちゃうんですけど。そうすると大概なにかしらの決断は出してきたりします。ご自身で調べて納得してっていう時間が多分大事になると思うんですけど。ご自身で選んで応募承諾とれると途中で逃げたりしないんで。そこはそういう方法とってます。

エス:あえて時間とるっていうのは、他の会社は全然やられてないというか。

池上様:みなさん驚きますね。席外すんですか?みたいな。びっくりされます。

エス:でもそこで自分で、その場で調べてもらう。

ちょっと会社のほうもお話を伺えればと思うんですが、さっきのお話の中で業界未経験者ですとか、第二新卒の方を受け入れてくれる会社様、ポテンシャル採用ですとか人物重視の採用をしてくれる会社さんっていうのを、これどう開拓をされてるっていうか、中途とるんだったらできたら経験者のほうがいいよねとかですね、スキルある人のがいいよねみたいな会社様が多いかなっていうところあると思うんですが、こういった企業さんたちってどう開拓されてる

池上様:企業の開拓の方法ですか。

基本的にアナログなんですけど、テレアポを行なって、企業様に訪問して案件を集めています。

エス:求職者の方々で言ったら自分で会社訪問して、訪問させてくださいとか、採用の状況教えてくださいなんて絶対できないですからね。求職者の方々の代わりにやっていただいているようなイメージですね。

実際にそうやって案件をいただける企業様ですと、どんなお話をされることが多いですか?どんな情報を引き出されてるというか。

求職者の方に伝える情報としては、多分その紙に書いてある情報以上の話とかもいろいろお話されるかとは思うんですが、そこの情報ってどんなお話を企業さんからどう吸い上げられているんですか?

池上様:求職者の方が気にされてる部分をできるだけ聞きたいので、一番わかりやすいのは男女比率だったりですとか、あとは福利厚生の部分ですね。あとは、職場環境ですね。職場環境どうですか?とは聞きづらいですし、求職者の方から聞いても良いですよ、という返事しか来ないので、私たちが聞いています。

わかりやすいのは、あんまり紙ベースで出てないのが、配属されるその部署の平均年齢だったりですよね。会社全体はよく出てるんですけども、実際に募集されるその場の平均年齢とかは結構実際それより低かったりするので。そういうところとかを聞いたりしますかね。

エス:確かに配属先というか会社として、会社の箱の情報っていうのはネットでもばんばん出てるかと思うんですが、自分がどこで働くかですとか、誰と働くかとか、どんな人がいるかっていうのは意外と出てないですよね。

池上様:出てないですね。なので、直で上司になる方の情報とかも、差し支えなければ聞いてますね。例えば上司の方が25歳でっていう感じで、26歳の方がいくとするとみたいなことも結構あったりするので。そこら辺の情報ももし聞ける範囲であれば聞いたりはしていますね。

エス:そうですよね。直属の上司が誰かみたいなところってすごく重要で、むしろ直属の上司が嫌だから辞めてるみたいな人たちもたくさんいますもんね。なるほどなるほど。確かにどこにいくのかですとか、誰と働くのかみたいなところで、会社って大きな箱で見ちゃうとやっぱり名前知ってるほうがいいよねとか、そっちに流れちゃうと思うんですけど。誰とって言う部分をちゃんと確認いただけているってなると、やっぱり求職者の方々も安心しますよね。そうですよね。上司のことは聞きたいですね。

池上様:はい。聞いてますね。

エス:絶対そうですよね。実際に入社先というか、入社後にどうなるかみたいなところっていうのは結構話の中では企業様からも聞けたりはするものなんですか?

池上様:入社後のキャリアアップとかですかね?そういった部分も聞きますね。よくあるのが年収例みたいな記載の部分が多いんですけども、これって本当ですか?みたいな聞き方しちゃうんですけども、こういう例もありますみたいな。一般的にはどれぐらいが平均ですか?っていうと大体そこから大幅に下がってるんで、そこは聞いておきますね。

エス:より現実化。本当さっきの話じゃないですけども、紙に書いてある情報と現実のギャップがあまりにもありすぎて、そこをまさに埋めていただいてるというとことですね。

池上様:そうですね。なので入った後の現実ベースを聞いてます。理想形ではなく、現実的にどうなるかを確認するようにしています。

エス:本当に聞いていただきたい。今入った後の話を少しさせていただいたんですが、転職決まってというか、転職することが目的の人とか、初めて転職する方々ですと、嫌だから今の会社にすぐ離れたいみたいな理由でとりあえず次の会社行きたいとかですね、年収上げたいから、額面で、みたいなところとか、あまりポジティブ転職されてない方も印象としてすごく多いと思うんですが、転職した後、どうなってほしいみたいなところっていうのは、来られた方にどんなメッセージ伝えられてたりとか、どんな思いを話しされてるんですか?

転職が決まった後も会い続ける

池上様:もうその方のマインドによる、あとはその業界によるんですけども、例えば女性の方で来る方は、次の職場でもう一生働けるような安定したところがいいっておっしゃる方がやっぱり多いんですね。その人生の転機って女性って多いので、一時的に時短で勤務したりとか一回離れて復職ができる職場がいいって出てくるんですよ。なので福利厚生ってところになってくるんですけども、そういった方には基本的に内定決まったあとも、最低月に一回はその方とお会いしてるんですけども、そういった状況だったりとか、2つの意味で、その方のフォローも含めてと、あとはその職場を次回別の方に紹介するときに職場の状況をその方から聞いたほうがより詳しいのでっていう意味で毎月一回は会ってまして。

エス:どのくらい会われ続けるんですか?

池上様:期限なく会うつもりではいます。また、そういった中の人からの話は次に転職をしたいという人のためにもなりますから。

エス:すごいですね。。実際に働かれてる人の感想を聞けるのが一番リアルな情報として出てきますもんね。

池上様:そうですね。結構悪い情報とかも出てくるとは思うので。そこはそうですね、フォローしつつ、であれですよね、どんな感じのキャリアアップみたいな感じですよね。そういう長期的に働きたい方に関してはその場の愚痴とか職場でその子が言えないようなことをこっちで聞き出して、企業様側にクッションとなるような動きをして、長期的に働けるようなサポートしたりとかしますし。中には営業経験3年ぐらい積んで独立したいみたいな人もやっぱりいるので、そういった方へのフォローアップっていうのは、やっぱり例えばその企業ラウンジみたいな、独立支援みたいなのをしてる会社をもう最初から進めてしまうか、おそらく営業で23年、3年周期でこう大体数えると思うので、その3年の重要性っていうのを伝えたうえで、フォローしていくっていう感じですかね。

エス:入社後のフォローアップ毎月やっていただけるっていうのは、働いてる側からするとすごくありがたいですし、多分そのあとフォローでまた愚痴を、オブラートに今度は10枚ぐらい包まなきゃいけないと思うんですが、包んでお伝えもいただけるっていうのはすごくありがたいですよね。

池上様:そうですね。おかげ様で言っていただける方はすごく多いです。

エス:私も転職1回経験あるんですが、エージェントはもう決まったら終わり、みたいな。

池上様:そこが着地みたいなのが多いですよね。

エス:もう、入社式行きましたか?行きました、じゃあ頑張ってください、以降連絡もらったことないんで。

池上様:それが一般的だと思います。それだけはやめようって逆に思いでやってます。本当心に寄り添うと言いますか。なので、そこはそうですね、続けていきたいなとは思っていますね。

エス:本当に寄り添っていただいてるなっていうのが素晴らしいですね!

転職をする人は不安を抱えている人が多い
それは当たり前のこと

エス:転職に来られる方は、どんな心持ちの方が多いですか?独立するためのキャリアステップです、みたいな人とかですか?

池上様:そのような方は多くないです、そんなに。どちらかというと消極的ではないんですけども、営業の経験とかあるとやっぱりある程度喋れますし、聞いてると自信ある感じで話はしてくるんですけど。ただ本音を聞いていくと、やっぱり例えばその理想とする業種がありますか?っていったときに漠然としてたりする方が多かったりですね。理由を聞いていくと、やっぱり自分のキャリアでいけるところが限られていて、理想は例えばWeb系のベンチャーに行きたいですとかあるんですけども、ただもう先月末で退職しちゃってますしお金もあるので、自分の経験を活かして不動産しかないので、不動産しかないんですかねって感じの方が多かったりするので、そういった場合は可能性広げてあげたりとか、したりしてますかね。

エス:意外と自信ない方のほうが多いんですね。

池上様:面接に自信がなかったりとか、自分のやれることに気付いてなかったりとか、って感じですかね。独立したいとか意識高い系の人は少ない傾向にありますね。

エス:もう勝手にやってるみたいなところはありますもんね。

池上様:そうですね。弊社の打ち出し方もあると思うんですけど、未経験向けとかで打ち出してはいたりするので。そういうとこからも少なかったりはするんですけども。

自分の経験をリフレーミングしてみると選択肢は増える

エス:自分意外とやれることってたくさんあるにも関わらず気付いてない人はたくさんいると思うんですが、それってまた面談でいろいろお伝えされているんですよね。どう引き出してあげるとその方が、多分さっきの魚の例じゃないですけども、私もうダメなんですみたいな、本当顔上げないような人たちも結構多いじゃないですか。

池上様:多いですね。

エス:そこって、どんなことが起こるというか、その方からすると本当に事件が起こったぐらいのことが起こるのかなと。どんな気付きを伝えてあげたりですとか、どんなお話をされて、その方の可能性を引き出してあげる、引き出すというか気付かせてあげるという感じですかね。

池上様:気付かせるほうが多いですけど。やってる経験の中で、例えば人材を扱っている、ちょうど最近いらっしゃったんですけども、人材を扱っている会社で営業経験をお持ちの方だったんです。その方、1年心が折れちゃって来られたんです。

それで、人材しか経験ないんですけどもみたいな感じだったんですけども、リフレーミングじゃないですけども、でも人材に特化してるんですよねってなって。人材しか経験したことないってことは、人材にものすごく強いってことですよねみたいな感じで全部変えてってあげたりとかで、気持ちの部分でまず変えてあげて。

そのうえで人材っていうくくりがすごくそこにとらわれてたので、例えば自分たまたまSESの経験があったので、SESって知ってますか?って言ったら知らなかったんですね。そうしたら人材を扱うって意味でその中で業種特化したことありますか?って聞いたらなかったので。したらもっと簡単じゃないですか?みたいな、確かにみたいな感じになってたので。一例なんですけども。デメリットと感じてる部分を言葉を変えてあげてメリットに変えてあげて、そこから具体的な仕事に結びつけてあげるっていうような感じのやり方が多いです。

エス:確かにそうですよね。人材しか、とか営業しか、みたいなことを言う方々って、営業に詳しいですよねとか人材業界のプロフェッショナルってことですよね、そういうことですよね。けど捉え方ですよね。

PASSENDで池上様が成し遂げたいこと

エス:池上さんとずっとお話させていただいて、改めて、これ私の感じてる感想なんですけども、人が好きというか、人材業界好きなんだなって印象をですね、すごく受けてまして。

池上様:ありがとうございます。

エス:これだけ気持ちを込めてお話をいただけるのは、人材業界好きじゃなきゃやってらんないなっていうところはすごくあると思うんですが。改めて、人材業界を、もっとこうなったらいいなっていうか、こうしていきたいみたいなところっていうのは池上さんの中で思い・ビジョンはございますか?

池上様:全体でいうと、やっぱり若い層、比較的若い年齢層の方々の成長を促すような場をもっと積極的に提供していくべきだとは思いますね。どこの業界も多分同じく言えるのは、今中間層がすっぽり抜けてるじゃないですか。で、その結構40代とか役職もってる方たちはそれなりにキャリアを積んでしっかりした立ち位置にいるんですけども、若い人材は常にとってるんですけども、育つべき30代の一番熟してる層がぱって抜けちゃってるんですよね。その現状があって、さらにその若者、未経験だからちょっと無理だったりとか、二次面接三次面接みたいなことをやってると、ぱっと抜けた層がずっと続いていって、日本の経済自体も危ない、本当に危ないと思うんですよ。なので、それを阻止するためにも必要かなっていうのは、そこまで大きいことを考えて普段はやってないですけど。ただそういう方向に間違いなく向かってるので。なのでそういう意味でも若者の可能性を潰してるのがこの社会なので、それを変えたいっていうのはありますね。

エス:なるほどなるほど。確かに、上の層がぱかっとあいてしまって、育てられないとか、場を作ってあげられないみたいな人たちが上にいると、どうしても下の層も結局また育ちきらないというか、多々ありますもんね。結構私も上司をちゃんと見ていただくってすごくありがたいなと思ったのが、私が新卒で入った会社が、たまたま上司がよかったのですごくいろいろ教えてくれたんですね。で、失敗しても、どんどんやってこいやみたいな上司だったので、よく怒られもしたんですけども、あの上司がいたから今があるって思えるんですが。あんまりそういう上司に恵まれてない人が多いかなっていうところでは、本当におっしゃっていただいた成長できる場を探していただいて、結びつけてあげて、本当に人によって成長できる場所って全然違うと思うので、その人に合う成長の場を見つけてご紹介をして、成長すれば企業にとってもメリットがあるってことですよね。

池上様:そうですね。

エス:若い人っていうのが、御社の中では1つキーワードなのかなっていうところはすごく感じるんですけど

池上様:それは、気持ちをそこにおいてやってるっていう部分もあったりしますね。

エス:これってもう、御社の中ではたまたま若い人ですとか、さっきで言うと女性の方、第二新卒の方だったんですか?それとも戦略、戦略というかそういう人たちが目の前にたくさんいて、助けてあげたいみたいなところからでいくと、どんな経緯で若い、人材も本当にたくさんいるじゃないですか。下手したらシニア層もいますし、若い人もいれば、管理職もいれば、いろんな人材のセグメントって切れると思うんですが、あえてそこに絞られてる理由というか、特化されてるところっていうのはどんなところになるんですか?

池上様:最初に理念とかの部分とかだったりするんですけども、やっぱり若者の社会進出を応援していきたいっていうのがあったんですね。20代に特化した人材紹介ビジネスっていうことであれば自社の理念にも沿ってます。

本日お話しさせていただいた
キャリアコンサルタント

PASSEND株式会社
キャリアコンサルタント 池上様

あなたの愚痴を聞かせてください!その愚痴の中から出てくる本音に、あなたがやりたいことや、実現したいことが隠れているかもしれません。転職や自分のキャリアについて、自分だけで考えていても、視野が広がるどころか、逆に狭まってしまうこともあります。そうならないために、まずは一緒に話してみませんか?あなたが気づいていない魅力や強み、そして選択肢を一緒に見つけ出したいと思います。


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編集後記

池上様とお話をさせていただいて一番驚いたのは、その面談手法。案件を紹介したら、その場から10分ほどいなくなるというのは、私もこれまで100近くの人材会社とやりとりをしてきましたが、初めてでした。むしろ、案件を探すために10分ぐらいいなくなる会社は多いですが、見せてから自分で調べたり、考えたりする時間を作るというのは、お話の中でもあった『自分で決断させる』ということを徹底している姿勢そのものでした。

また、転職した後も面談などで会い続ける姿勢も素敵でした。これは転職をした人にとっても、またこれからその会社に転職をしたいと思っている人にとっても、嬉しい取り組みですね。実際に働いている人、かつそこに転職で入った人がどうなったのか、どう受け入れられたのかは気になることですからね。

転職支援会社はあくまで”支援”することが役割であり、転職を促すことが役割ではありません。目の前の人にとって、本当に良いキャリア、本当に良い人生を歩んでもらうためのきっかけを与えているのだと感じました。
ぜひ、自分の可能性・選択肢を狭めずに、チャレンジしてください!