「面接でPRにつながる強みや体験を考えたい」

と思ったけど、

「自分の強みってどう見つければ良いのかわからない」

「なんか中身がなくて、伝わるか不安」

と悩んでしまう人も多いようです。

そこで今回の記事では、これまで多くの方の転職を支援してきた

キャリアコンサルタントの加藤様に

面接で聞かれる強み・弱みの考え方

について伺ってきました。

  • 面接で失敗したくない
  • 自分の強み・弱みを整理したい

という方は是非プロの意見を参考にしてみてください。

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登場人物

加藤 真(かとう まこと)

株式会社リンクスタッフィング
人材紹介ユニット/ユニットリーダー(人材コンサルタント)

 人材会社出身でインタビューが趣味の笹田

強み・弱みはエピソードから拾い上げる

 答えにくい面接質問の代表格「強み・弱み」について、今日は教えてください!まず、そもそも強みや弱みってどう考えていけばいいのものなんでしょうか?

 エピソードから拾いあげる。これが鉄則ですね。

強み・弱みをワード起点で探りに行き、導き出すのって、結構難しいんですよ。基本はエピソードを思い出して、そのエピソードから得た気づきや学びから引っ張ってくるというのが、まとめやすいかと思います。

 エピソードはどうやって探していけばいいですか?やっぱり成果が出たとかをピックアップすれば良いんですかね?

 エピソードはポジティブなもの、ネガティブなもの両方です。

ポジティブっていうのは社内で褒められたとか、お客さんから感謝のことばをもらったとか、自分の目指したところまで到達できたとか、そういうのです。

ネガティブなものはその逆。上司に怒られたとか、お客さんからクレームを受けたとか、自分はここまでやろうと思っていたのに届かなかった、とかですね。

 なるほど。

 それぞれのエピソードを思い返してみる。まずは、時系列の事実情報として、ある状況下で、こんな困難や問題があり、それに対してどういう行動をし、どんな結果だったかっていうのを並べます。続いて、それぞれのタイミングで、自分がどう思ったか、感じたかという感情情報も併せて整理してみてください。…それを両方書き出しておくと、いざエピソードを語るときに物語に抑揚をつけて話せます。

エピソードを通して、その結果から何を学んだか、どんな気づきを得たかとか、不本意な結果に至った問題や反省のポイントは何だったのか。そこまで深く、炙り出す必要があります。エピローグ(後日談)と言ったりするんですけどね。ポジティブなエピローグであれば、それが「強み」だし、ネガティブなそれが「弱み」ということになります。もうひとつの観点として、転職面接ならではの強み・弱みを考えると、転職先でも持ち運びができ、通用するようなビジネスパーソンとしての強み、改善しようとして意識的に取り組んでいる弱みのほうがいいというのはあります。例えば、その会社でしか使わないシステムとか、その業界でしか通用しないテクニック・スキルとかだと、アピールを受けても、「うちではそれ、使わないけどな…」っていう状況があると思います。

 確かに、個人的に強みと思っているものが、汎用性に欠けていては、共感しにくいですね。

 

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ビジネスパーソンの必須スキルは3つに大別できる

 そういうことです。3つのパターンに大別できます。コミュニケーション系(対人スキル)、ロジカルシンキング系(論理的思考力)、セルフコントロール系(自己統制力)の3つですね。ポータブルスキルと弊社で呼んでいるんですが、要は持ち運びができるビジネスパーソンの基礎的な能力という意味ですね。それらの要素のいずれかに、さきほどの強み・弱みをよみ換えるということにチャレンジしてみるのは、一つの手です。説得力がぐっと増しますので、試してみてください。

もちろん、コミュニケーションって一口に言っても、実は相手にわかりやすく伝える発信系もあれば、相手の言葉にならない思いを巧みに引き出す受信系もある。「わたしの強みはコミュニケーション力ですかね。」とか「ロジカルに物事を考えるのが結構得意なんで。」っていうことを無邪気に仰る人いるんですけど、そのコミュニケーション力やロジカルってどういう定義なのか、どういうシーンで発揮されたかっていうところまでは言えない人が多いんですよね。反対に強み・弱みがスパッと言えたりすると、「自分に向き合えていて、ちょっと他の応募者とは違うな」と印象に残りやすいと言えます。

 その強みをどう使ってきたかってことですよね?それに、成功体験を話してくださいと面接で伝えると、「営業で一番になりました!」以上みたいな人って結構いますよね。

 「抽象」と「具体」の表現を行き来して、本質に迫る感覚を養ってほしいですね。

「営業で一番になりました!」はそのどっちでもない!(笑)営業で一番になったという出来事を、具体性に富んだ表現で説明できるよう、用意する。次にそのストーリーにタイトル・件名をつける。つまりは、営業で一番になれた理由・強みを言語化・抽象化するということです。

 二つが上手に表現されることによって、はじめて伝わるメッセージになる…。両方必要ですよね。

いつも面接対策で相談者の方にお時間いただくときは「ポジティブ、ネガティブ2つずつ整理してください」って言うんです。計4本のエピソードが出来上がると思うんですけど。合わせて8つの質問方法に答えられるというお得な面接対策です。強み・弱みを聞かれるバージョンと成功体験・失敗体験を聞かれるバージョンということです!

 お得感ありますね。また一つ勉強になりました!本日もありがとうございました。

強み・弱みの考え方まとめ

強み・弱みを考えるときは、漠然と言いやすいものや言葉にしやすいものを選びがちです。しかし、それでは中身のないアピール要素の弱い話になりがちです。過去の経験をしっかりと振り返り、自分は何ができたのか、何が逆にできなかったのかをしっかりと考えて、自分の強みや弱みを棚卸ししていきましょう。