今回は「未来の働き方インタビュー」第11弾!

薬剤師のお仕事に加えて、薬剤師の副業情報や実践記などをブログで発信されている山本さんに、

● 薬剤師のお仕事って実際どうなの?

● 過去の副業で失敗した経験談

● ネットワークビジネスで味わった失敗談

● 今後どういった働き方を目指すの?

などをインタビューさせていただきました。

 

薬剤師って国家資格だし、食いっぱぐれが無さそうでいいな、と思っていたら大間違い。人の命を預かる一端を担う仕事であるという重さもあり、ましてや労働条件は古風でブラックな職場も多々あるとか。

思っていたのと違った・・・という人も多いそう。

そこで手を出した副業で、また失敗をしたりと、たくさんの挑戦と失敗をくぐりぬけて、また新しい未来をつかんでいく山本さんのストーリー。

是非、参考にしてみてください。

 

では、本編をどうぞ!

 

登場人物

 山本 正樹 / Maki Yamamoto

現役薬剤師でありながら、副業でビジネスにも挑戦し、薬剤師のキャリアを広げるための発信も行っている。

 一年中インタビューをしているトリ

趣味はインタビューと子育て

 

薬剤師のお仕事のぶっちゃけ

 本日は、山本さんにお話を伺います。よろしくお願いします。

まず、今どのようなお仕事や活動をされているのか、これは本業や副業も含めて、現状どのような活動をされているのかお教えください。

 山本マキと申します。よろしくお願いします。今、派遣で薬剤師をしており、薬剤師歴は5年目になりました。それとは別に、薬剤師のキャリアや副業を支援したり、一般の薬局に来る人や薬局を使っていない一般の消費者に向けて、健康のブログを書いています。

 はい、ありがとうございます。薬剤師と言うと、お薬を作る人ですか?

 薬剤師は、一般的に、病院にかかって、先生がくれた処方箋を私たちが受け取って、そのお薬がきちんとその人の症状に合っているのか、飲み合わせは大丈夫かをチェックして、渡して、きちんとその人が飲める所まで説明をして、管理をしている人です。この言い方が一番分かりやすいと思います。

薬剤師は6年間勉強すると、国家資格の受験資格がもらえて、卒業した後に国家試験を受けるという形です。

 たしか、薬学部は6年制でしたね

 そうです。以前の4年制から6年制に年数が伸びたので、2年間新卒が輩出されない期間があったので、私たちの時は、薬剤師が不足していたんです。薬剤師が足りないと言われて、薬科大学がとてもたくさん国内に設立されて、薬剤師の人数を増やそうという国の動きが出てきたときで、そのとき薬剤師のなりたい職業ランキングも上がったのですが、今はまた下がってきてしまいました。

 薬剤師は、資格さえ持っていれば全国どこにいても、アルバイトや一般事務やるより良い給料で働ける良い資格というイメージですが、実際はどうなんですか。

 私も、鳥井さんと全く同じことを思っていました。でも、薬学部乱立のときに、薬剤師が過剰になったということと、医療費が国を圧迫し始めていることが最近ニュースにもなっているのですが、そういうことがあると、病院で発生するお金を少しでも下げようとするんです。

でも、医者は権力があるのでそこは下げられないんです。薬剤師は増やせとなっているのですが、医者を増やすと、医者の権力が無くなってしまうので、医者は増やせなくて、力もあるので医療費も下げられません。

では、皆どこに目を付けるかというと、薬代が高いよねとなるんです。薬代が高いとなると、しわ寄せが来るのが薬局なんです。私たちは、お薬代ではなく、薬を集めてくるだけでも調剤料をいただいているのですが、そういうのも、保険3割なので、7割は国に請求しています。

国には、集めて来ているだけでしょう、少し高くないかと言われるので、より高度な管理を要求されたり、支払いに見合ったもっとすごい活動をしなさいとなり、業務が増え、薬剤師の離職率は高いというのが現状なんです。

国からそんなにお金をもらえなくなるので、人件費を削減する方向に進んでしまってるんです。実は、時代や国の医療費に左右されるので、絶対に大丈夫という感じではありません。2年間に1回、お金の改定があって、同じ業務でも今まで500円だったのが次の改定で200円になったりするので、どこでお金を取ったら良いのかわからず、なかなか明るい未来ではないと思います。

 一生安泰というのは勝手なイメージでしたね。国に握られてるんですね。

 そうですね。国会議員の薬剤師がいるかどうかで左右されたりします。あとは、思ったより給料が良くないと思ったほうがいいです。6年間学校に通うのですが、学費と薬剤師の給料が見合っていなくて、それが問題視されています。

 大変なわりに潰しがきかないんですね。専門職ほど潰しがききにくく、勉強や習得や資格を取るところまで相当な年月を要すると、歳も取ってしまって、がんじがらめになりやすいのかなと思います。その後、奨学金の返済に追われたりするのも、問題になっていますよね。

 私は、薬剤師になって初めての給料の手取りが18万円だったんですよ。

 なるほど。たしかに高くはないですね。

 多分、それよりももっと少ない人はいるので、頂いている方だとは思っていましたが、それでも、6年間あんなに大変な思いをしてきて、と思いました。資格の試験は二日間あるんです。朝9時からより6時までを二日間ぶっ続けでやって、18万円かと思うと、どれぐらい働いたら学費を稼げるのかと思いました。

 そうですよね。一般の仕事でも、初任給であればあまり変わらないと思います。僕はノリと勢いで入ったIT会社でしたが、もう少し高かったですよ。

 すごいですね。私は初任給をみて、これでは親に何も買ってあげられない!と思いました。

 あとは、業界の伸びしろや自分のキャリアの展開にもよりますよね。僕の場合IT業だったので、わりと潰しがききやすいんですよね。前を走っているので、後ろの人がいくらでも商売相手になるんです。

だから、いまだにこのようにオンラインのツールを使ったり、ITのことを教えるだけで簡単に仕事になったりするので、そのように考えると、将来性もありますよね。潰しがききやすかったら、逆に初任給が低くても、いろいろなスキルが身に付けば一生食べられるかもしれません。

 そうですね。やはり、6年間もなりたくてやってきているので、簡単に薬剤師を辞めるわけにもいかず、いろいろな葛藤がありました。

 国の資格ですから、勝手に自分の薬局を持つわけにはいきませんよね。

 薬局を開こうと思えば開けます。でも、数々の届け出が必要で、ルールが厳しくて、薬の在庫を置かなければいけないのでお金がかかります。

 あまり自由に、好き勝手な活動はできないんですね。

 そうですね。あとは、薬事法という法律に縛られていますので。

副業でネットワークビジネスを始めて・・・

 ありがとうございます。今は、同じような薬剤師のキャリアを自由に広げていきたいというビジョンで情報発信をしているんですか?

 そうです。実は周りにも、命にかかわる仕事が疲れたという人が多いんです。命に関わるので、ずっと集中力を働かせてて辛いけど、お金が少ないとなってくると、そろそろ命と関わらない仕事がしたいと思うようになるんです。

でも、そうすると急激に給料が下がってしまうので、転職をする勇気がないという人が多くいます。

私も、6年間も情熱を注いで勉強してきたので、薬剤師という仕事は嫌いじゃないと思うんです。なので、それにしか目が向いていないから、嫌になってしまっているだけで、いろいろな仕事を通して、やはり薬剤師がやりがいがあって良かった!と思って仕事を出来たらいいなと思い、副業を始めました。

それで、薬剤師の知識を生かして、命に関わらない仕事も出来るかもしれないし、せっかく資格があるので、チャレンジしようと思えばできるので、いろいろやってみよう!と。

 なるほど。普通に薬剤師のお仕事だけして生きるのではなく、それを活かして違う仕事や副業、自分らしいライフワークをつけ足していくような働き方を、自分も実践しようとしているんですね。そこに至る過程で、ネットワークビジネスをされていたと聞きましたが、そのきっかけは何ですか?

 そのころは、仕事で病んでいて・・・(笑)最初に入った職場がすごくブラックな病院で、1年生は残業代10時間までしかつけてはいけないと言われていて、でも結構残業をしていたんです。

2年生になって、もう少し残業を付けられるようになったんですが、実際は70時間くらい残業したりしていて、「ここで仕事をしていくのはどうなんだろう」と思ったのです。でも、よく3年間は同じところで仕事をしなければいけないって言うじゃないですか?

 言いますね。誰が言ったのか分からないですが。

 それを先輩にも言われて、ちょっと辛いくらいで駄目だ!と自分にも言い聞かせていたのですが、あまりにも自分のプライベートな時間が取れなくて、がまんして仕事をしていたんです。

そのとき、たまたま行った飲み会で、仕事の状況を話していたら、親身に聞いてくれた方がいて、自由に仕事をしたいという話をしたら、個人事業主でやっている人がいるから話聞いてみないかと言われて、お会いした人がネットワークビジネスをしている人だったんです。

とにかく、その生活から抜け出したかったのと、昔から金持ちになりたいという衝動はあったんです。母子家庭で母親が育ててくれたのですが、薬学部にも行かせてもらって、お金の苦労をさせないでくれたので、そんな母を尊敬していました。

なので、子どもがやりたいと言ったことに対して、お金がないから駄目という親になりたくないと思っていたので、金持ちにならなければいけないと思っていたこともあり、私もネットワークビジネスを始めました。

 あるあるですね。変えたいというときに、そのような行動に踏み出すので、変えたい気持ちは良いことですが、選択肢を知らないと、本当はもっと検討できたのにということがたくさんありますよね。それしかないと思って、無茶な行動をすることもありますからね。ちなみに、大手の会社ですかね?

 私は名前は聞いたことなかったですね。そこで2年半くらいつづけました。

 ネットワークビジネスに登録して、基本的にダウン(編集注)を増やすという作業ですよね。
注)ネットワークビジネスに於いて自分より後に入会した会員を指す。

 私は、結構早めに成果が出て、3,4カ月で3人のパートナーが出来て、チームも7人ぐらい出来て、そのチームの中で、こんなに早く成果が出た人いないと言われたり、自分が追いついていないのに、幹部のような話を聞かされるようになりました。気持ちが追いついていかなくて、矛盾に気付いたりしました。止められたり、友達を無くしたこともありますし、何やっているのかというのが言えないのがすごく嫌で。

 説明しにくいし、もともと怪しまれている商売だから言いづらいですよね。

 言いづらいし、その人に勧めるつもりはなくても、言えないことによって、相手が不審がっていることに気付いてしまうし。

 僕もネットワークビジネスを昔勉強していて、不思議な業界だと思っていました。アメリカの市場や、業界全体のマーケットのサイズや、なぜそのようなモデルが立ち上がったのかもすごく勉強しましたね。異様に怪しまれているのに、しっかり成立してるってすごいなと思って。

 確かに、システムはすごいと思います。システムや内容を理解して、ねずみ講ではないとか、マルチまがいではないとか、そのようなことを教えてもらって、自分の偏見が取れたので良かったとは思います。

でも、やめる時はすごく勇気が要りました。すごく仲良かった子をダウンにしてしまって。その子と何かをしたいという気持ちは確かにありましたが、私が誘ったのに、私が辞めると言ったら泣かれるし、すごく大変でした。

ネットワークビジネスからの卒業

 やったことの後悔はしていないです。ただ、付き合っていた人も色々と心配してくれたりして、結局別れることになったり。その後に今の旦那さんと出会ったのですが、やっぱり夜遅いと何してたのか?とか聞かれたり。そのころは本当に生理不順になったり、倒れる手前くらいまで毎日活動していたんです。

でも結局、ドクターストップと、自分の心が付いていけないと思ったことがあり、もうやめますと言ってドロップアウトしました。

そのときに、もう薬剤師でいいかなと思って。

 疲れますよね。

 疲れました。

 そのころは、疲れたのもあって「もう薬剤師だけでいいかな」と思った。でも、今はやっぱり違うと思うわけですか。

 違うなと思いました。辞めてから、毎日がただ淡々と過ぎていく毎日で、ビジネスをしていた2年半は、基本的にまっすぐ家に帰ったことがなかったので、逆に時間が余り過ぎてどうしようと思って。

結局、そこでも私は病んでしまって、多分生きがいのようなものが無くなってしまった時に、涙が止まらなくなってしまって、何に焦っているのか考えたときに、誰かに必要とされたいんだということに気付いたんです。

それまでに一緒にビジネスをしていた人達と縁を切って、自分の生活の中に旦那さんしかいなくなってしまったので、私もまた人と関わって、誰かの役に立ちたいと思って、新しい友達やコミュニティが欲しくて、今の活動に繋がってきている、という感じなんです。

今後は何を目指して働いていく?

 ありがとうございます。最後に、今後の話をお聞きします。今後、どのような生き方や働き方をしていきたいか?という部分です。

 薬剤師は好きだなと思っています。なぜかというと、やはり不安に思っている患者さんの手助けができるので、やっていて楽しいと思うからです。ただ、それだけをしていると、息苦しさを感じたり、疲れを感じることがあるので、ある意味、薬剤師を趣味に出来たら良いと思っています。

それを皆に言いたいです。薬剤師を趣味にした方が、肩の力を抜いて薬剤師を楽しめることを伝えていきたいんです。

でも、その中で、6年かけて薬剤師の知識をとったのだから、薬剤師の知識を活かしたいという人がいれば、命に関わらないような健康のイベントをするのも需要があると思いますし、ライターとしても薬剤師は結構需要があるので、そちらだったら記事を書いても人の命にはかかわらないので、良いのではないかと思うんです。

あとは、全然薬剤師に関係なく、身近な方でパン屋さんをしたいという方がいて、そのような人には、少し薬剤師の知識をプラスして、薬膳パンを作ったら良いのではないかという話をしたりしています。そのような方がいきなりお店を持つのは難しいと思うので、お料理教室のような小さい所から、パンを作るイベントをしてみようかとか。

一人だと、ハードル高いなと感じてしまうところに私が入って、お手伝いをして、夢の実現をして、本当にそれが楽しければその働き方に変えてみるということのお手伝いができたら良いと思って、今はいろいろな人と関わっています。肩の力を抜いたら良いんだと思いました。

 視野や考え方の問題で、薬剤師も一つの選択肢くらいの感覚でやっていけると良いですね。いろいろな活動をしていけば、薬剤師としてやっているときもあって、お金もお給料として頂けるけど、他の所ですごく儲からなくても、やれることがあるかもしれないですね。

 そうですね。お金になりませんが、楽しくできていることがあると、良いなと思います。

 そうですね。いろいろなことを見てきて思いますが、人生の報酬って、当然ながらお金だけではないので、お金に繋がるときもあれば、人やお金以外の満足感を得られるときもありますよね。

仕事=お金を稼ぐ手段という凝り固まった考えだけではなく、仕事と趣味の活動の差がなくなっていくような感じでしょうか。そうやっていろいろな形で人の役にたって、豊かさを感じられる人生が良い生き方になってくる気がします。

 そうですよね。薬剤師の人は、お堅いイメージで、これしかないと考えてしまうようです。かつての自分もそうでした。そういう人に、新しい生き方や働き方を提案できる自分になりたいなと思います。

 ありがとうございます!素敵な考え方だと思います。応援しています!

では最後ですが、山本さんのブログもご紹介させていただきますね!

 まだまだこれからのブログですから、ちょっと恥ずかしいですが・・・(笑)

 こちらですね。

薬剤師の為の副業ドットコム | 薬剤師の仕事をつづけながらも、そのスキルを活かしながら副業で5万〜10万程度稼げる方法とは!?

かなり実践記や踏み込んだ意見も書いていて、面白いですね!

 自分も色々なチャレンジをしていって、背中を見せれたらいいなと思っています。

 素晴らしいと思います。薬剤師の方は特に、是非みてみて欲しいですね。

では本日は、山本さんにお話を伺いました。今後のご活躍を期待しております!ありがとうございました!

 ありがとうございました!