面接の自己PRで長所をうまくアピールする10の成功例とコツ

面接でよく聞かれることに、長所と自己prがあります。

この2つはにていますが、全く違いますね。

ざっくりいうと、長所とは「自己視点」反対に、自己prは「会社視点」です。

しかし、「冷静に自己分析と評価ができているか」を見られている点では同じといえますね。

この違いを押さえた上で、長所をうまく伝えるための自己prの例文を6つご紹介し、面接官の視点でどんな風に伝えると好印象か?を聞いてみました。

あなたの転職活動に、ぜひ役立ててみてくださいね。

登場人物

 キャリアアドバイザー エス

 面接官経験者のトリ

自分の長所をどうやってうまく伝える?

 長所をうまくアピールするコツですか
長所って曖昧というか、自分で何を長所とするかって難しいですよね

 長所のアピールは、「自分の長所を使って、御社に貢献します」ってことが言えればOKです。得意です、長所です、だけではなく、それをどう活かしたいか?を伝えるのを注意して欲しいです。

 長所って、やはり主体性とか自分なりに願望が発生した時に発揮されると思うんです
楽しかったことや、自分なりにわくわくして取り組めたことを思い出すと、長所が見つかるかもしれませんね
理由はよく分かんないけど、なぜか頑張れたこととか
そういうときに、長所が発揮されている可能性が高いです。事例を見てみましょうか。

面接に使える!長所を取り入れた自己prの例文

エス

様々な自己PRの例文を解説してみました。

1)素直さとフットワークが長所です!

前職で、ある商品開発プロジェクトのメンバーとして企画案を出した時「概要は良いが、押しが弱い」と指摘を受けたことがありました。私は、その指摘を受けた直後に企画を練り直し、当日の夜にもう一度企画案を提出しました。他のメンバーから出たアイディアを盛り込み、結果として押しが弱いと指摘された部分を大きく変更したその企画案はメンバー内で高評価を受け、私の案が採用されることに。プロジェクトの進行中も、メンバーから出る意見はすぐに精査し、取り入れられそうなものは次のMTGまでに実行へと移せるよう努めていました。
プロジェクトが無事に終了した後、上司から「君のブラッシュアップの精度が高いおかげで、プロジェクトが非常に速く進んだ」と声をかけていただけました。周りからの意見を受け止める素直さとフットワークの軽さを活かし、今後も成長し続けていきたいと思っています。

面接官に好印象を抱かせる!長所の上手な答え方のコツ&例文

エス

結論から話すことが大事なのは、相手がこれから何の話をするのか聞き手が準備をするためでもあります。「あー、そういうことね」ではなく、「あー、なるほど」と言われる話し方を目指すことが大事です。この話し方だと、「そういうことね」となりがちです。

2)行動力が長所です!

「私は『まず動き出すこと』をモットーにして参りました。学生時代にある時に急に2日休みが出来た際に旅行に出かけたのですが、宿泊する場所も事前に予約せず地元の方にいろいろ教えていただきながら、結果安くて良い民宿に泊まることができました。事前に予定を立てるのとは違い不安もありましたが、代わりに地元の方々とお話する機会も得られて、ガイドブックには載っていないおすすめスポットも教えてもらえるなど、大変貴重な経験を得ることができました。御社で採用いただいた際は先輩方にアドバイスもいただきながら、失敗を恐れずにまずチャレンジする姿勢を大事に頑張りたいと思います」

就活の際の自己PRと長所の違いとは?長所と短所の使い分け方と例文

エス

この自己PRは使い所の判断がポイントですね。計画的に業務を進めて欲しいと思っている会社・面接官だと、逆効果になることもあります。面接もコミュニケーションなので、相手がどう感じるか、何を期待しているかを考えながら話しましょう。

3)好奇心が旺盛なのが長所です!

私は好奇心が旺盛で、知らないこと、見たことがないことは調べないと気がすみません。そのため、卒論を書かなくてはいけないのですが基本線とは外れたところにどんどん入り込んでしまってなかなか進まないというデメリットもあるのですが…御社は、多角化を進めておられ社内起業にも積極的に取り組まれているとうかがいました。私は、自分の好奇心を満たすために、新たな分野に対するアンテナを常に広げている状態です。また、知らないことをそのままにしておくのではなく、納得のいくところまで調べるのが癖になっています。こういった部分を、新たな事業開発に邁進しておられる御社で活かせたらと思います。

自己PRと長所の違い|知っておくべき採用担当者の意図 ≪自己PR例文あり≫

エス

ある程度関係ができている相手であれば、こういった話でも良いかもしれませんが、あまりにも自己PRとして見ると稚拙な印象ですね。自分を売り込みたいのか、弱みを話しているのかがわからないこと、また弱みは放置して「そんな自分でも御社なら合うと思います」と言われている感じがしてしまいますね。

また勘違いが多いのですが、多角化=何でもできると考えるのは危険です。こういった発言は、面接官に過去インタビュー調査を行った時に、相手のことを”飽きっぽい”と評価する傾向があります。飽きっぽい=早期退職のリスクと考えてしまうので、伝え方は要注意です。

4)負けず嫌いが長所です!

前職の営業チームに配属された最初の四半期に、私は経営目標を達成することが出来ませんでした。まわりからは「配属されたばかりだから気にしなくて良い」と励ましてもらいましたが、私は非常に悔しく思い、次の期ではなんとしても目標を達成しようと決心しました。知識も経験も少ない中で着実に数字を作るため、先輩の営業訪問に週1回は必ず同行させていただき、少しでも多くの知識を吸収できる機会を作っていきました。また、取引先との商談では競合よりも充実した情報を提供できるように訪問前の準備に重点をおくなど、思いつく限りの施策に取り組みました。
結果、次の四半期では無事に目標を達成することができ、それ以降4年連続で目標を達成しました。
この「絶対に目標を達成したい」という負けず嫌いな想いこそが、わたしのビジネスパーソンとしての力を伸ばしてくれたのだと感じています。

面接官に好印象を抱かせる!長所の上手な答え方のコツ&例文

エス

成果が出なかった→負けず嫌い→同行と事前準備を強化→目標達成→4年連続という流れですね。聞き手としては非常にすんなり入ってくる内容ですが、もう少し詳しく具体的にやったことを伝えてくれた方が、「自社でも活躍してくれそう」と面接官側も再現性を感じられます。

例えば、「結果が出なかった時に何が原因だったかを分析し、上司の同行と事前準備を強化しました」という内容が入るだけでも、相手の印象は全然違うものになります。

5)人見知りしないのが長所です!

私は人見知りをしません。父の仕事の都合で引っ越しが多く、小学校を6回転校しましたが、そのおかげで誰とでもすぐに打ち解けることができるようになりました。大学で私は奇術サークルに入っていますが、私たちの年まで、毎年新人が入ってこないことが悩みだったそうです。2回生になった時に、サークル勧誘の方法を変え、関心を持ってくれた新入生たちとじっくり知り合う機会を設け、フォローを密にする体制を作りました。今では、学園祭の奇術興行を毎日打てる人数を揃えることができています。週に二回ですが、サークル活動を通して、さらに個々の人との理解を深めることができていると思います。こういった経験を活かして、御社のシステム開発の場面でも相互理解を深め、お客様が本当に意図するところをくみ取り、最大の利益を上げていくことができるよう頑張りたいと思います。

自己PRと長所の違い|知っておくべき採用担当者の意図 ≪自己PR例文あり≫

エス

人見知りしない=仕事で成果を出せる、に繋げて考えづらい内容であることは事実です。ただ話を聞いていくと、サークル勧誘のやり方を変えたり、組織体制を見直したり、様々なアクションを取っていることがわかります。

せっかくしっかりとやりきった経験があるのであれば、その内容を自己PRの切り口にした方が良いですね。

6)慎重さが長所です!

現在の営業事務の仕事では、営業ごとに業務の優先順位を整理した進捗表を作成し、毎日相互の確認を欠かさず行っています。進捗表のおかげで大きなミスを未然に防ぐこともあり、多くの営業から仕事が確実に進められるといった評価をもらっています。
また、どの業務に関しても見直しを徹底しているため、取引先に対して不備書類を送ったことは一度もありません。その点も「信頼できる」と高い評価をいただいています。
この慎重さを活かし、着実な仕事ぶりで組織への一日も早い貢献を目指します。

面接官に好印象を抱かせる!長所の上手な答え方のコツ&例文

エス

事務の仕事ではPRするポイントがないと相談に来られる方がよくいますが、私がお伝えするのは「そんなことないです」ということです。

この自己PRのように成果だけでなく、工夫や改善したこと、意識していること、大事にしていることをしっかりと自分の言葉で伝えられれば、それだけで十分魅力的な自己PRになります。

7)部署間の調整力が長所です!

現職では、管理部にて、人事、総務、経理、法務などを幅広く担当してきました。多くの部署の社員と接する機会に恵まれたので、実務スキルに加えて、部署間の調整力を身につけ、新しい仕事への柔軟性を高めることができたと考えています。

入社後は、新たな仕事に一日でも早く順応すると同時に、多くの部署との連携の潤滑油としての役割を果たしていきたいと思います。

自己PRの例文集[2] |【エン転職】

エス

現職の仕事や環境をポジティブに捉えている点が非常に良いですね。もちろん環境を変えたいと言う人も転職時には多いと思いますが、全てを否定するのではなく、「どこが良くて、どこが悪かったか」をしっかりと分けて伝えることは大事です。

この自己PRでは冒頭のポジティブな入りは良いですが、アピールポイントの「調整力」の説明が弱いですね。もう少し実務的にどういったことをしたのかをしりたいところです。

8)業務の正確性が長所です!

私は、正確に仕事を進めることができます。
これまでは家具メーカーで営業事務として働いてきました。主な業務は、100社以上ある取引先の納品書や請求書の作成です。取引先ごとに指定フォーマットがあったり、記載する項目や数値が異なったりするため、注意して進めることが求められました。
そこで、一度作成してもミスがあると疑って、内容をチェックし直すことをすべての納品書や請求書で徹底。結果、主担当として半年以上にわたって携わる中で、一度も不備を出すことはありませんでした。
様々な種類の書類の作成に関われる貴社の事務で、対応の正確性を活かしていきたいと考えています。

事務職の自己PRってどう書くの?人事担当者にアピールできる書き方・例文サンプル集

エス

自分の求められる役割期待をしっかりと理解できている自己PRですね。

アピールポイント、実際に実務で意識したこと、その結果がしっかりと伝えられており、評価の高い自己PRになるはずです。

9)きめ細やかな対応力が長所です!

私は個人のお客様に対して営業の仕事をしてきましたが、お客様から質問されるより先に自分から困っていることや気になることを伺い、安心してサービスをご利用頂けるよう常に心がけました。口頭では話されない方も多かったので、訪問後には必ずお礼のメールを送ったり、時にはお電話をしたりとコミュニケーションの機会と方法を増やすようにしました。それにより、あらゆる方法でお客様の悩みや要望をうかがえるようになり、サービスの向上と顧客満足へとつなげることができました。きめ細かな対応と誠実な姿勢が、お客様にも満足いただけていた部分かと思います。私のこの長所を貴社の営業活動にも生かし貢献したいと考えています。

自己PRで長所をアピールする際に抑えるべきポイントと例文

エス

この取り組みを聞き手がどう評価するのか、という点がポイントです。

会社や面接官によってはそれは”当たり前”と思われてしまう可能性もあります。そう思われてしまう理由は、この自己PRではこれらの取り組みの成果が明確に語られていないことにあります。営業数字としてどのぐらいの成果に繋がったんかを、しっかりと伝えられると聞き手の印象も大きく変わります。

10)課題解決スキルの高さが長所です!

私は、4年間にわたって広告代理店で営業を経験し、新規顧客向けにソリューション提案を行なってきました。

たとえば、クライアントが「Aという商品を新発売する」といった場合、どのような広告を、いくらで制作し、どのような場所に広告を展開するのか?という一連のプランニングを担当。その中で「論理的思考力」と「課題解決スキル」を磨くことができたと考えています。

何よりも大切にしてきたのが、課題・問題の本質を明らかにするということ。たとえば、過去、成功したのはなぜか?失敗したのはなぜか?データやヒアリングを通じて分析。次に向けた打ち手を複数検討し、最適解を導き出せるように努めてきました。この「現状把握」「問題抽出」「課題解決」のプロセスは、貴社での営業でも活かすことができると考えております。

自己PR例文・サンプル集[3] |【エン転職】

エス

この自己PRは実際に声に出して見ると34秒程度の内容です。

話の展開は非常にわかりやすいですが、改善するとすれば仕事の内容をもう少し具体的に伝えて欲しいと言う点です。「たとえば」という話をしていますが、せっかく例え話をするのであれば具体的な事例を伝えてもらった方が相手もリアリティを持って話に入り込めます。何をしてきたのか、具体的にどういった成果だったのか、この点が示されると、面接官も良い評価をしやすくなります。

先輩転職者の体験談!どうやって長所をうまく伝える?

 なるほど。色んな言い方がありますよね。どれがおすすめでしょうか?

 内容的には、どれも悪くない印象ですね
ただ、ここに書いてある内容って、皆似たようなことを言っているので、その点が要注意かと
粘り強いとか、コミュ力ありますとか、単語だけ聞くと皆同じ話をしているんですよね
なので、大切なことはその裏付けになるエピソードや経験を語ることですね
今回の事例だと、全部自身の経験を交えながら、長所をアピールしているので良いかと思います

 どれも具体性がありますからね

 

 そうですね
仕事って、基本的にはやる気と能力の掛け算だと思うので、やる気が発揮される場や状況は、面接する側は知りたいですね

 理由は特にないけど、負けたくないから頑張れた。みたいな人は、やっぱりそういう性質を持っているので、イメージしやすいですよね
そういう人に、長所は負けず嫌いで勝つまで努力を続けられるところです!とか言われて、具体的なストーリーも添えてあると、とても安心できます
例文だと4番とかですね

 4はイメージ持ちやすいですね
やってくれそうな期待感も持てます

 人間性がにじみでてますからね(笑

 例文6も私は好きですね
自らこういった工夫をしたら、こんな成果が出ました なので、これからも続けます
みたいな内容なので、仕事の取り組み方や意欲が見えるなと

 自分のポジション、役割とか、チームの中での強みの発揮の仕方みたいなのを、自分でしっかり分かっているように感じますよね
ちょうどチームや組織全体で、こういう立ち回りとか役割の人が不足しているなと面接官が感じているとしたら、即採用候補になりますね
採用する側も全体のバランス考えていますから

 自分の役割を把握して動ける人、また役割を作れる人は貴重ですよね
結構、面接のPRで、「御社と考え方が似ている」とか「同じことができます
みたいな、自分と似ているアピールしてくる人が結構いますが、それだけじゃダメなんですよね
ポジションにもよりますが、似ているから採用しよう、とは思わないので

 そうですね

 考え方や価値観に共感していることは良いと思うんですが、その上でどんな役割ができるのか、を伝えて欲しいですね!

【まとめ】自己PRで長所をうまく伝える方法

面接官も、求職者が「どういった人で、自社だとどんな風に活躍できるか?」をイメージするために、面接に臨み、色々と質問をしてくるわけです。自分がどんな風に物事に取り組んだのか、それを活かして志望先でどんな役割を果たしたいと思っているのか、などが明確に伝わると、採用する側もイメージしやすくなります。

極論、強みや長所は何でもよいのだと思います。

自分で客観的に自分の働き方や強みの活かし方を理解していて、それを志望先でどんな風に発揮しようとしているか、という意思を明確に伝えてあげれば、相性が合えばしっかり採用してくれるでしょう。

例文や先輩転職者の事例を活かして、あなたの転職も成功させてください!

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